今週のトピックス |
2015/07/19 「民に働く気があった」 ネヘミヤ記 4章 6節 「こうして、私たちは城壁を立て直し、 城壁はみなその高さの半分まで 継ぎ合わされた。 民に働く気があったからである。」 ネヘミヤ記のエルサレムの城壁再建の記事は多くの励ましを受けることができます。イスラエル人のバビロニア捕囚から70年、預言の通りペルシャ王クロスの命令によりエルサレム帰還と神殿、城壁の再建を許された人々は、帰国後直ぐに工事に取りかかります。ところが工事はなかなか進みません。それは、ペルシャ王クロスによって工事が許されたと言っても、クロスが再建してくれるわけではなく、イスラエル人のひとりひとりが、自分たちの手で工事をしなければならないからです。そして、彼らは人数も少なく、バビロニアで奴隷階級であったためほとんどが貧しい人々でした。そのため、エルサレム帰還後も自分たちの生活のために働かなければならなく、とてもその他に城壁の工事をするどころではなかったのかもしれません。 これは現代、私たちの信仰生活と同じような気がします。キリスト者もそれぞれが、日々生きていくために大変な戦いがあります。その他に信仰による奉仕をするとなると、そんなことまでできるのであろうか?とつい弱気になります。上記のみことばによると何故彼らは困難な工事をすることができたのか。それは「民に働く気があったからである」と述べています。これは困難な状況は何も変わっていないのに、「気力」があれば工事は進むことを現わしています。信仰には「気力」も必要だと思いました 。 (文=松本俊雄 牧師) バックナンバーはこちらから |