広めよう この地に 賛美と福音の光

 今週のトピックス
2015/06/28 教会設立34周年記念「My Way」伝道集会週
「目を上げる」


 詩篇 120篇 1-2節


「私は山に向かって目を上げる。
 私の助けは、どこから来るのだろうか。
 私の助けは天地を造られた主から来る。」

 40年以上前、大学を卒業して民間会社に就職しました。仕事は精密部品工場の品質管理部門の技術員でした。上司はなかなか有能で厳しい人で、要求された仕事をこなすのが大変でした。主な仕事に自分の会社の製品に納入先からクレームがついた時、すぐに営業の方と出向き、手直し計画やこれからの対策を話し合う仕事がありました。上手くいかないと、これからの受注ができなくなりますので、毎回大変緊張しました。最初の1年ぐらいは上司と一緒に行きましたが、それから1人で行くようになりました。そして帰ってから上司に報告するわけですが、その度に「なぜそう言ったのか?」「どうしてこう言わなかったのか?」と指導されました。

 そうする中で、だんだん自信を失っていきました。それまでの人生観の中に「どんな問題も努力すれば何とかなる」と思っていましたが、だんだん「超えられない問題もあるのではないか」という思いが浮かんできました。生まれて初めて朝起きて、会社に足が向かなくなりました。まだ不登校や閉じこもりと言うことばの無い時代で、自分が情けなくなりました。

 ある朝、重い気持ちで会社の正門を見た時、ふと「私は山に向かって目を上げる・・・」のみことばが浮かんできました。そして、「自分にもどこからか助けが来るかもしれない」という思いが与えられ、神様がいれば「どんな問題も何とかなる」と思えて来ました。初めて「目を上げる」ことを体験した時でした。

(文=松本俊雄 牧師)


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