広めよう この地に 賛美と福音の光

 今週のトピックス
2014/05/04
石を投げるだけでいいのか?


 ヨハネの福音書 8章 7−9節
(抜粋)


「けれども、彼らが問い続けてやめなかったので、
 イエスは身を起して言われた。
『あなたがたのうちで罪のない者が、
 最初に彼女に石を投げなさい。』・・・、
 彼らはそれを聞くと、年長者たちから始めて、
 ひとりひとり出て行き・・・。」

 韓国の旅客船セウォル号沈没事故から2週間以上経ち、事故の予防や事故後の初動対応、収拾過程で多くの問題が指摘され、関係機関や政府への批判が高まっています。死者と不明者で300人以上の事故ですから国全体が悲しみに包まれている中で、このようなニュースが報道されることは、韓国の人ならずとも、世界中の方々が心を痛めているような気がします。日本でも東日本大震災においての福島原発事故は、天災というより人災のような要素が多く、事故後の対応の仕方の不手際が多く報道され(不手際は今も続いているように思いますが・・・)、何とも言えない腹立たしさが残っている記憶があります。

 上記のイエス様の記事では、石を投げた人は誰もいませんでしたが、現実の世界では、本当に石を投げる人がいるような気がします(私たちの身近にも)。確かに石を投げ、責任を追及し、以後二度と同じような事故が起きないようにすることは大切なことだと思います。しかし、それだけでは、被害者も加害者もあまりに悲惨な気がします。
 だからイエス様の十字架の赦しがあるのだと思います。韓国ではキリスト者の数が国民の3割以上いると聞いています。この事故でも困難な現実の中でも、真のイエス様の赦しが人々に届くことを切に願っています。

     
(文=松本俊雄 牧師)


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