広めよう この地に 賛美と福音の光

 今週のトピックス
2014/04/06
しもべの謙遜


 ルカの福音書 17章 10節


「自分に言いつけられたことをみな、
 してしまったら、
 『私たちは役に立たないしもべです。
 なすべきことをしただけです』
 と言いなさい。」

 人はだれでも、自分なりの予定や期待を持って生きています。そして、その予定や期待がその通りになっていけば嬉しいし、達成感も得られ、明日に生きる力と希望となります。しかし、聖書を読んでいくと、どうも違う事が書いてあるような気がします。上記の「しもべ」のみことばもそうですが、言いつけられたことをみなしてしまったら、「やっと終わった。こんなに頑張ったのだから、少しは褒めてもらえるかな?」とか「少し休めるかな」と思うのではないでしょうか。ところが聖書には、冷たく「私たちは役に立たないしもべです。なすべきことをしただけです、と言いなさい」と書いてあります。

 しかし、最近いろいろな事を通して人間にとって一番大切なことは、謙遜を忘れないことであると強く示されています。自分が試練や困難に陥った時、それを誰か(特に信仰の友)に話し、慰めや励ましを受けることは大切なことだと思います。ところが気が付くとそればかりでなく、「自分はこんなに大変な働きや奉仕をしている」、「皆は自分の労苦や働きを全然理解してくれない」という自己憐憫の思いが、言葉の端々に出て来て、神様の恵みから落ちてしまいます。
 そんな時、この「なすべきことをしただけです」という「しもべの謙遜」の御言葉を忘れていたと示されます。「しもべの謙遜」をどんな時も忘れないようにしたいです。

     
(文=松本俊雄 牧師)


バックナンバーはこちらから

 copyright(c)2012 単立町田バプテスト教会 all rights reserved