広めよう この地に 賛美と福音の光

 今週のトピックス
2014/03/30
桜はやはり特別な花


 マタイの福音書 6章 29節


「しかし、わたしはあなたがたに言います。
 栄華を極めたソロモンでさえ、
 このような花の一つほどにも
 着飾っていませんでした。」

 先週の土曜日(3/22)、保育園の卒園式がありました。風は少し冷たかったですが、よい天気に恵まれさわやかな春の日でした。朝にバスを降りて保育園に近づくと、早咲きの種類なのでしょうか裏庭に植えてある桜が三分咲きでした。その花を見た途端、わたしの心は何故か急にさわやかな気分になりました。日本は四季折々の多くの花に恵まれていますが、私には桜は特別な気がします。まず、花のつくりが単純で薄いピンクは自己主張しない所がよいと思います。また、咲き方も樹の下の方からてっぺんまで一気に咲きます(植物では珍しいと思います)。またその寿命もわずか1週間ほどで、咲いてすぐに一気に散っていきます。これも何か自分の一生のようで、儚いと言うよりすがすがしい気がします。

 そして何よりも咲く時期が3月末から4月上旬と言うのが良いです。日本の国では、年度の変わり目で人々の人生の節目に当たり、桜の花と自分の人生の変化を合わせて記憶しているような気がします。私はこの年齢になって、18歳の春、田舎から神奈川に出て来ましたが、その時思川の堤防と城山公園(栃木県小山市)の桜を、屈折した心で「もう2度と田舎には帰らないだろう」という思いで見たことを思い出しました。それから1年後、神奈川で教会に導かれ救われました。桜は私にとっては、青年時代の苦い思い出と信仰の原点のような気がします。

     
(文=松本俊雄 牧師)


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