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| 2014/02/23 いらない物を捨てるのではなく、 必要な物を残すこと ルカの福音書 10章 41-42節 「主は答えて言われた。『マルタ、マルタ。 あなたは、いろいろなことを心配して、 気を使っています。 しかし、どうしても必要なことはわずかです。 いや、一つだけです。』」 数年前から、将来のことを考えて身辺整理に力をいれています。ところが、これはなかなか難しいものです。身近なことでは、カバンでも財布でもあっという間にいろいろなものがたまり、膨らんできて、使う時に探すのが大変です。先日近くのお店でレジがなかなか進まないので、先を見ると年配のご婦人が、分厚い財布の中からポイントカードを探していました。その数の多い事、百枚近くあろうかという枚数がありました。レジの方も一緒になって、これでもない、あれでもないとやっていました。それを見ながら、人のことは批判できないなぁと思いました。 先日テレビを見ていましたら、片付けの専門家の方が「片付けの大事なポイントは、いらない物を捨てるのではなく、必要な物を残すこと」と言われているのを聞き、深く納得しました。以前青年時代に読んだ本を、信仰を持ったのだからもういらないと全部処分しました。しかし、あとで牧師になり、メッセージの準備でもう一度読みたいと思った時にとても困りました。どうも今までは目の前に物があると、うっとうしいので、それが見えなくなれば良いと考えていたように思います。しかし今回、「必要な物を残すこと」という言葉を聞いてとてもスッキリしました。私にとって「どうしても必要なもの」はあまり多くないはずです。そう思うと、私の人生ももう少しすっきりするように思いました。 （文＝松本俊雄 牧師） バックナンバーはこちらから |