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2013/07/07 だれでも、聞くには早く、語るには遅く ヤコブの手紙 1章 19節 「愛する兄弟たち。 あなたがたはそのことを知っているのです。 しかし、だれでも、聞くには早く、 語るにはおそく、怒るにはおそいようにしなさい。」 遠藤勝信 著「みことばを生きる」(いのちのことば社)の中で、死海写本と同時に発見された当時の信仰共同体の「規定集」の中の、次のような文が紹介されていました。 ・その口で愚かなことを語る者は、謹慎3か月(謹慎とは共同体から離れて暮らすこと) ・隣人のことばをさえぎって、途中で発言する者は、謹慎10日。 ・集会中、居眠りをした者は謹慎1か月。 ・隣人の間を中傷して歩き回る場合は、これを交わりから永久に追放すること、 彼は2度と戻ってはならない。 この規定集がどの程度、実際に守られていたかは、はっきりとはわかりませんが、少なくとも2000年以上前から(イエスキリストの降誕前から)信仰共同体を形成する上で、「話すこと」「聞くこと」がいかに大切であるかを、全員が認識していたことは事実でした。そして、その大切さを具体的規定集に定めたことはすごい事だと思いました。また、この中で、2番目の「隣人のことばをさえぎって、途中で発言する者は、謹慎10日」という規定に驚きました。 私も、話を聞くことが苦手で、時々、話の途中で「ことばをさえぎる」ことがあります。なぜさえぎるのか?相手の考えより、自分の考えの方が正しいという思いがどこかにあるのかもしれません。深く悔い改めました。 (文=松本俊雄 牧師) バックナンバーはこちらから |