広めよう この地に 賛美と福音の光

 今週のトピックス
2013/06/09
加齢とともに増し加わる重荷も恵みか


 ガラテヤ人への手紙 6章 5節


「人にはおのおの、
 負うべき自分自身の重荷があるのです。」

 5月23日、冒険家の三浦雄一郎さんが80歳でエレベストに登頂し、最高齢の記録を4歳更新しました。テレビで三浦さんが登頂まで、どのように準備してきたかを報道していました。その中で、登頂に備え日常的に手と足に重りのついたリストバンド(テニスをやる方などが汗止めのためにつけるもの)をつけて生活されている様子が伝えられていました。
 この話を聞いて、人生の重荷について考えました。通常、人はだれも重荷を持つことは大変で辛いことです。しかし、そのことによって鍛えられ、訓練され強くされることも事実です。自分の体験から考えると、次々に重荷が重なり、辛く苦しい日々を過ごすうちに、いつの間にか、それらに対する力も与えられたように思える時があります。
 また、それ以上に自分自身の重荷が多く、とてもこれ以上の奉仕や捧げものは無理のような時を過ごす中で、同じように重荷に苦しむ人や悲しみについてわかり、何とかしてあげたいという熱い思いもわいて来ます。その結果、熱心な祈りとあらゆる工夫をしてさらなる奉仕や捧げものができた時もあります。

 そう考えると加齢と言う、体力的にも、気力的にも陰りが見えてきた今、逆に楽な道を選ぶのではなく、進んで重荷を担うことも恵みなのかもしれません。

     
(文=松本俊雄 牧師)


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