広めよう この地に 賛美と福音の光

 今週のトピックス
2013/05/26
予防切除


 ヤコブの手紙 4章13、14節


「聞きなさい。
 『きょうか、あす、これこれの町に行き、
 そこに一年いて、商売をして、もうけよう。』
 と言う人たち。あなたがたは、
 あすのことはわからないのです。」

 先々週、米国の女優の方が、自分自身の「乳房予防切除」の体験を公表したニュースが報じられました。それを受けて、5月20日の朝日新聞に「健康な人が乳がんを防ぐために乳房を事前に切除する手術が国内でも始まる」という記事が出ていました。
 人間の苦しみの3大原因は、病と貧困と、争いであると聞いたことがありますが、私自身はその中で最大のものは「病」であると思っています。単純に考えて、この世には健康な人と病気の人(病の種類や程度によって大きな違いがありますが)がいます。そして、なぜこの人が健康で、他の人が病気になるのか?本人の健康管理の問題もありますが、本質的な事はだれもわからないと思います。わからないということは、神の主権のもとにあるのだと、長い間信じてきました。
 しかし、詳しい事はわかりませんが、最近は遺伝子の研究が進み、中には病気の遺伝子もあり、家族に乳がんになった人がいると、将来、乳がんになる確率がわかるらしい(乳がんの種類にもよるらしいですが)のです。確率が高いからと言って、必ずなるとは限りませんが、がんの不安や恐怖に悩む方々の選択肢の一つとして行うそうです。そう考えると、医学は病気を治すだけに止まらず、病気そのものを人間の力でコントロールするのかなと、非常に複雑な気持ちになりました。

     
(文=松本俊雄 牧師)


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