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2013/04/14 福音を語り続ける力は祈り Tサムエル記 12章23節 「私もまた、あなたがたのために祈るのをやめて 主に罪を犯すことなど、とてもできない。 私はあなたがたに、よい正しい道を教えよう。」 聖書を詳しく読んでいると時々、「ドキ!」とすることばに出会います。聖書には祈りについて、多くの教えや勧めがありますが、「祈るのをやめて主に罪を犯す」という表現はここだけのような気がします。しかし、よく考えてみればこれは本当に大切なことだと思います。 サムエルは預言者として不信仰に陥ったイスラエルに遣わされ、神の御言葉を取り継ぎました。しかし、イスラエルの民はなかなか聞き従わず、サムエルに逆らい続けました。人間的に考えるなら、いくら言っても聞かない訳ですから、もうサムエルには責任はないように思います。しかし、サムエルはそうは考えませんでした。自分はあくまでも、神から遣わされた預言者であり、イスラエルの民が聞こうが、聞くまいが関係なく、「御言葉を語る事」が自分の使命であることを忘れませんでした。そして、御言葉を語り続けるためには祈りを通して、神様から力を受けなければできないと知っていました。 私自身、伝道者として召されたと信じています。しかし、福音を語っても、語っても相手が心を開かない時、私の信仰も使命感も朝の露のように消えてしまうのをしばしば感じていしまいます。それは語り続ける前に、「祈りをやめてしまった罪」があったのではないかと示されました。語る以上に祈る者でありたいと切に願っています。 (文=松本俊雄 牧師) バックナンバーはこちらから |