今週のトピックス |
2012/11/11 木は葉を落としてまた新しい葉をつける へブル人への手紙 12章 1節(抜粋) 「私たちも、いっさいの重荷とまとわりつく罪とを 捨てて、私たちの前に置かれている競争を 忍耐をもって走り続けようではありませんか。」 紅葉の美しい季節となりました。紅葉は美しい反面、すぐに散ってしまうので何となく、はかなく、寂しい気がしますが、木々の枝先を見ると、そこにはもう来年の若葉のための冬芽が出来ています。 木は条件さえよければ何年でも生きるそうです。そういえば、樹齢数百年とか数千年という話を聞いたことがあります。なぜこんなに長生きができるのか?それは毎年、毎年古い葉を落とし、また新しい葉が芽生えて来るからでしょう。つまり、1本の木の中に変わらない部分と、毎年入れ替わる部分があるからです。 私たちも生き生きとした信仰を維持するためには、変わってはならない部分と、変わっていく(変えなければならない)部分があります。そして、変わるためには古い、不必要なものを捨てなければなりません。 最近ことあるごとに、身辺整理していろいろな古い物を処分しています。処分しながら、物は簡単に捨てられるけれど、心の傷や重荷はなかなか捨てられないなぁと思わされています。しかし、自分の人生にもうあまり時間が残されていないのだから、何とか不必要なものは捨てなければ新しい力は湧いてこないような気もします。「重荷とまとわりつく罪とを捨てて、私たちの前に置かれている競争を忍耐をもって走り」ぬくために、木の潔(いさぎよ)さを学びたいと思います。 (文=松本俊雄 牧師) バックナンバーはこちらから |