| 今週のトピックス |
| 2012/09/23 人生の苦難や苦しみをわかち合う大切さ 箴言 １章 ８節 「わが子よ。あなたの父の訓戒に聞き従え。 あなたの母の教えを捨ててはならない。」 会堂の修理工事も先週の火曜日（9/18）で無事終了できました。今回の工事で、教会の数人の方々と、加藤伝道師、私もお手伝いさせていただきましたが、その中でいろいろなことを学ぶことができました。私にとって、特に印象的だったことは、工事を進めながら黒滝先生が、「こんな仕事は親父だったらどうしただろう」と何回も言われていたことでした。先生は、高校を卒業するとすぐに、工務店（町の大工さん）を営むお父様（数年前に召されました）と仕事をされたそうです。そして、大工仕事の初歩から教えていただいたそうですが、その時はまだ一つひとつの仕事の大切さがよくわからなかったそうです。足場のかけ方、道具の手入れ、作業や工程の組み方、材料の手配や工事のやり方など、それが今になって大変役に立ち、改めてお父様を尊敬しているそうです。 昔、農業にしても、遊牧にしても、生きる技術や知恵は親から子へと受け継がれていきました。そこに尊敬が生まれ、家庭の絆が生まれました。しかし、現代これらは学校をはじめとする各種の教育機関に委ねられ、親は教育費を出すだけの役目になってしまいました。そこには、生きる技術は身についても、尊敬や家庭の絆は生まれないと思いました。昔の時代に戻ることはできませんが、少なくとも必要な時には、子どもとそれぞれの家庭にある苦難や苦しみを分かち合い、ともにわかち合い、ともに担っていく経験をさせなければいけないと思いました。 （文＝松本俊雄 牧師） バックナンバーはこちらから |