広めよう この地に 賛美と福音の光

 今週のトピックス
2012/09/09
芽を出す前に摘み取っていたのか

イザヤ書 42章 3節


「彼はいたんだ葦を折ることなく、
 くすんだ燈心を消すことなく、
 まことをもって公義を打ち立てる。」

 先日、教会前の服部歯科医院側の街路樹の根元をふと見ると、日日草の花が咲いていました。今年は植えた覚えがないのにどうしたのだろうと不思議に思いました。例年、教会の花壇に夏の花を植え替える時(5月末ごろ)に、街路樹の下にも花を植えていましたが、今年はそのうちに植えようと思っているうちに、忙しさに負け忘れてしまいました。では、この日日草は、どこから来たのか?その日日草の周りをよく見ると、まだ花の咲いていない小さな芽生えたばかりの日日草が何本かありました。そうすると、この日日草は去年の秋に落ちた種が芽生えたものかもしれません。今まで、花壇の草花は季節がくると、植え替えていました。しかし、自然は植え替えをしなくとも、自分が枯れる前に種を落として、「次の年にも芽生えて花が咲くようにしていたのか」と教えられました。

 私はもともとせっかちで、先々のことをどんどんやらないとイライラしてしまいます。また、このやり方が自分だけではなく、相手にも求めてしまうことがあります。しかし、時には相手のペースに合わせてやらないと、芽を出さない前に摘み取ってしまう致命的な誤りを犯す危険があると強く示されました。植物が種を落として、芽を出すまでには長い時間がかかります。同じように人間の営みにも長い時間がかかる人がいます。自分の時間に相手を合わせるのではなく、相手の時間に自分を合わせなければならないと思いました。

     
(文=松本俊雄 牧師)


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