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2012/08/26 自分の死を通して伝えたいこと ヨハネの福音書 12章24節 「まことに、まことに、あなたがたに告げます。 一粒の麦がもし地に落ちて死ななければ、それは一つのままです。 しかし、もし死ねば、豊かな実を結びます。」 8月20日(月)シリヤ・アレッポで取材中、ジャーナリストの山本さんが、首に銃弾を受けて死なれました。以前にもミヤンマーのデモの取材をしていた、カメラマンやアフガンで現地の人々の復興事業に参加していた青年が、武装勢力に殺害されるという事件がありました。特に今回の山本さんが女性であった事も私には大きな驚きでした(偏見かもしれませんが・・・)。私たちの日常は一見、平和で平穏な日々の繰り返しのような気がします。しかし、今日も世界の多くの場所で、数知れない人々が戦火や飢餓のために、生命の危険に遭遇しています。山本さんは、今まで自分の命をかけて多くの戦争や紛争地域に出かけ、「その現実にできるだけ近づきそれを報道することによって、人々が関心を抱き、現実が変わるのではないか」と話されていたそうです。 そう思うと、山本さんは「自分の死を通して」シリアの不条理な戦争の現実を世界の人々(少なくとも私たち日本人には)に伝えたことになります。私たちキリスト者にも、自分の死を通してでも伝えたい福音の真理があります。しかし、私自身の現実は、少しの目の前の困難に負け、不平やつぶやきの日を送ってしまいます。教会では月曜日(8/20)から会堂の修理工事が始まりました。暑さと忙しさのために、つい不平不満の思いを持ってしまいました。深く悔い改めました。 (文=松本俊雄 牧師) バックナンバーはこちらから |