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2012/08/19 人生に現状維持はありません ルカの福音書 9章 62節 「するとイエスは彼に言われた。 『だれでも、手に鋤をつけてから、うしろを見る者は、 神の国にふさわしくありません。』」 目の前の困難や問題が次々に起こると、つい過ぎ去った前のことが思い出されます。なぜこんなことになってしまったのか、あの時もっと別の選択をしていればこんなことにならなかったのではないか、などと考え始めると悔いや惨めさがどんどん大きくなり、心を占領してしまいます。上記の御言葉は、若いころに、礼拝メッセージで聞きとても感銘を受けました。人生の成功者になれなくても、せめて「後悔」のない人生を送りたいと切に思いました。人は誰も決断をする時に迷うと思います。迷って、迷って、一歩前進するか、または現状にとどまってしまうか、のどちらかにしようと考えます。しかし、よく考えてみると、自分がそこに留まっても周りが動いているし、何よりも自分自身が昨日と今日とで同じではないのですから、現状維持はありえないことになります。そう考えると大分すっきりしてきます。 CS成人科で出エジプト記の学びをしています。イスラエルの民は困難になるとすぐに、「こんなことなら、エジプトにいた方がよかった」、また「エジプトに戻ろう」とつぶやきました。学びながら、自分もつくづく同じだと思いました。若いころの決心はどこに行っただろうと恥ずかしくなりました。「私たちは、恐れ退いて滅びるものではなく、信じていのちを保つ者です。(へブル人への手紙10章39節)」の御言葉を励みに人生の最後まで前進したいです。 (文=松本俊雄 牧師) バックナンバーはこちらから |