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2012/05/13 長い、長い戦いの末 Uサムエル記 3章 1節 「サウルの家とダビデの家との間には、長く戦いが続いた。 ダビデはますます強くなり、サウルの家はますます弱くなった。」 いつもの通いなれた道を通っていて、新しい道ができている時があります。完成まで、ほとん ど気づきませんでしたが、新しい道が出来るためには何十年も前に計画ができ、議会で承認と予 算化がされ、それから気の遠くなるような、地主・地権者や地域の方々との話し合いや交渉を重 ね、やっと工事が始まり、ついに完成したのでしょう。そう思うと、信仰の歩みと似ていると思 いました。 信仰の決断をすることは、道路で言うなら「計画」の段階だと思います。もちろん計画は大切 です。計画がなければ何も始まりません。しかし、その計画を実現に至らせるためには、やらな ければならない数えきれない工程と気の遠くなるような努力の積み重ねが必要になってきます。 ダビデのイスラエル第2代目の王としての油注ぎを受けてから、実際に即位までには20年近 くの年月がかかっています。その間、ダビデは命が今にも消えてしまいそうになる危機に何回も 遭います。神様に召され、選ばれ、油注がれた者なのに、なぜもっとすんなりいかないのか、不 思議な気がします。特に第1代目のサウルが油注がれて、すぐに王として活躍したのとは比べて しまいます。 しかし、聖書は続けて、サウルは途中で退けられ、ダビデは生涯用いられ、イエス・キリスト の系図になったことを記しています。これを思って、長い、長い戦いを耐え抜きたいと願います。。 (文=松本俊雄 牧師) バックナンバーはこちらから |