広めよう この地に 賛美と福音の光

 今週のトピックス
    2012/05/06
    野の草のたくましさ

      マタイの福音書 6章 28〜30節
        「野のゆりがどうして育つのか、よくわきまえなさい。働きもせず、紡ぎもしません。
         しかし、わたしはあなたがたに言います。栄華を極めたソロモンでさえ、
         このような花の一つほども着飾ってはいませんでした。
         今日あっても、明日は炉に投げ込まれる野の草さえ、
         神はこれほどに装ってくださるのだから、・・・・。」



        新緑の美しい季節になりました。木々にも、道端の野の草にもみずみずしい若葉が出ています。
       その中で、道端の野の草のたくましさに驚かされます。アスファルトの割れ目でも、ブロック塀
       の上でも、側溝の中でも、わずかな所から芽を出してどんどん大きくなっていきます。先週の火
       曜日(5/2)の朝、自宅から駅まで行く時、信号待ちをしながら、ふと道端の草(たぶんハルジ
       オン)を見ていたら、たしか去年の今頃も同じ場所に同じような草が生えていたことを思い出し
       ました。

       同じ場所に同じ草が生えるということは、そこで成長し、花を咲かせ、種ができ、それが地面に
       落ち、今年も芽生えたのだと思います。そう思うと、春に芽を出し、1〜2か月の間に自分のや
       るべきことをすべてやり尽くし、種を残して枯れていく野の草は本当にすごいと思いました。植
       物は自分の意志では移動できませんから、種の落ちた場所の環境ですべてが決まってしまいます
       が、どんな悪条件でも、わずかな土があれば芽を出します。私たちの人生も、自分が置かれた環
       境の不幸に悩み、投げ出したくなることがあります。そんな時、野の草のたくましさと、注がれ
       る神の守りを信じて、生きる力を得たいと願います。
     
      (文=松本俊雄 牧師)


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