なかなかマルチゲージ


この「マルチゲージ」は、ドイツのFazer乗りChristianさんの作品で、標準のアナログフューエルメーターと交換することで水温をはじめとするいろんな情報を表示するスグレモノです。表示可能な情報は、 と、非常に多機能です!
アメリカのFZ1オーナーズアソシエーション(FZ1OA)でも話題になっていました。
アメリカ人にはいまいちうけが悪いみたいですが....
まさにワタシを呼んでいるかのようなこのパーツ、付けないわけにはいかないだろう!?
ということで、その機能と使ってみた感想などを紹介します。

  1. 機能概要
  2. 表示モード
  3. パラメータの設定
  4. ドイツから個人輸入
  5. ゲージのインストール
  6. インプレッション


関連リンク:

機能概要

ここで紹介する機能やパラメータは、ソフトウェアバージョン30番台のものです。
その後、徐々に進化していますので、最新の情報はもっとマルチゲージをご覧下さい。

本体と付属品

 
↑オレンジの線と袋の中の抵抗は速度計補正機能付きのモデルにのみついています。 ↑パネルのロゴは'Fazer 1000 EXUP'と'FZ1'の2種類から選べます。レーザー加工とペイントで書き込まれています。あと、バックライトが白と青のバージョンのどちらかが選べます。
←心臓部には、Atmel社の8bitマイコンATmega128がつかわれています。

こいつがどんなやつか詳しく見てみたい方はこちらをどうぞ。(ワタシは把握してません..^^;)

速度補正のためのパルス数変換はPICでやっているみたいです。

マルチゲージに交換することで新たに使われる消費電力は約350mWだそうです。

速度計補正機能

ドライブシャフトに付いている速度センサー信号の周波数を変換し、メーターの基板に戻すことによって、スプロケットなどを変更したことによる純正スピードメーターの誤差を補正します。

次の表の○印のスプロケット歯数の組み合わせであれば、係数がプリセットされています。

前\後444546
15
16 ○(標準)

これ以外の補正を行う場合、自分で補正係数を計算してからセットします。
仮にスプロケット歯数が前/後で15/47(標準は16/44)の場合、

(15/47) / (16/44) = 0.3191 / 0.3636 = 0.88

が補正係数になります。

作者達によるとノーマルの状態でも速度計は+4%の誤差があるので、その分も補正すると良い(つまり割り出した補正係数をさらに1.04で割る)とのことです。
(自分のバイクで調べたところ、誤差は+2.6%でした。タイヤの外径にもよりますから...)


水温計

ここ ラジエターキャップの近くに元々水温センサーが付いていますので、メーター基板上でその電圧を拾っています。
YAMAHAさんも、警告灯だけでなく、水温計くらい付けてくれたらいいのに・・・
マルチゲージのインストール後、最初のセッティングでこのセンサーのカプラを抜いてセンサーの最大電圧を計ることで、正確な水温を表示するようになります。
ただし、40℃以下ではセンサーから正確な電圧が出ないので、表示が'---'になります。


気温計

マルチゲージからひょろっと伸びた配線の先にあるセンサーでメーター付近の温度を計り、表示します。油温用のセンサーを付けているなら、多少改造してこれを油温表示にもできると思います。


ギアポジション

ギアポジションを直接感知するセンサーがエンジンに付いていないので、Fazer自身もエンジン回転数と車速の比率から判別してます。(それによって、点火マッピングを変えているはず。)マルチゲージでも、両者の比率からギアポジションを判別しています。
Fazerはドライブシャフトで車速を検出してますので、スプロケを変えてもこの比率は変わらないので良いのですが、クラッチが滑ったり切られていると判別不能になりますね。マルチゲージも、走行時しかギアポジションを表示できないようです。
なお、ニュートラルは別にスイッチがあって、ちゃんと検出しています。


燃料計

もちろん燃料計としての機能は純正品を超えています。Christian曰く、なんと、実際に1L単位で燃料を入れてセンサー出力を計測し、キャリブレーションカーブを取ったそうです。
さすが、ドイツの職人魂!!
ただし、残念なことに、Fazer本来のレベルゲージの刻みが非常に粗いそうです。4〜21Lの間に14ステップしか無いそうです。



表示モード

以下の13種類のレイアウトから選べます。モード14〜17は内部変数の表示のためのモードで通常使いません。
(ここに表示されているのは、パラメータで単位を'KM/H'、'L'、'℃'に、言語を'English'に設定した状態です。)
Mode 1
Mode 2
Mode 3
Mode 4
Mode 4
Mode 6
Mode 7
Mode 8
Mode 9
Mode 10
Mode 11
Mode 12
Mode 13
(Mode 14)
(Mode 15)
(Mode 16)
(Mode 17)

モード13のスピード表示は、マイルメーターの人がkm/h表示をさせておくと便利かも。また、右上のMAXはイグニッションオンしてから現在までの最高速度です。停止時に速度0になると、この数字が大きいほうにも表示されます。最高速アタック用?
通常の状態でRESETボタンを短く押すと、現在選択しているモード1〜12とモード13のスピード表示とを簡単に切り替えることができます。また、その際にも最高速度は記録されていますので、サーキット走行などで便利ですね。


パラメータの設定

ともかく、メーターに3つの液晶画面があってボタンは2つしかないのでややこしくなります。まとめると...
トリップ&オド 時計 マルチゲージ ←設定メニュー内
SELECTちょい押し 切替
SELECT長押し 設定メニューへ メニューカーソル移動
RESETちょい押し 速度表示切替 メニュー項目実行
RESET長押し オドリセット
同時に長押し 合わせモードへ
となります。ただし、時計合わせモードになっている時は時計が
SELECTちょい押し 時→分→終了
SELECT長押し
RESETちょい押し 数字増加
RESET長押し (数字連続増加)
同時に長押し
ですので、マルチゲージと時計が同時に設定状態になると動作不明です。
なんにせよ、時計合わせ時には動作が怪しいことは覚悟してください。

設定パラメータは、ほとんどいじる必要がないものも含めて多数あります。
ここでは、現時点の最新バージョン(ver.33)のものを紹介します。
なお、赤字のものは製造時設定用のもので、ユーザーには意味がないか、あるいは変更してはいけないものです。( )内は、現時点でのワタシの設定値です。


ドイツから個人輸入

このマルチゲージは、ドイツのChristianさんが作ったスペシャルパーツですが、日本で扱っているお店は無く、また広く商売するつもりもなさそうなので、Christianさんから直接購入するしかありません。
輸入に至った概略をまとめてみますので、ぜひ使ってみたいと思われる方はこれを参考に本家マルチゲージホームページに書かれているメールアドレスに連絡を取ってみてください。(不明な点があれば、私に問い合わせ頂ければ分かる範囲でお答えします。)

始まりは、たけちゃんのウェブページの掲示板で、「こんなの見つけたよ!」と ひでぼ さんが紹介されたところからです。
そこでFZ1オーナーズアソシエイション(FZ1OA)の掲示板を覗いてみると、まさに前々から欲しかった機能が満載!Fazer界のラジオライフ(^^;)を自認するMasaとしては、乗り出さないわけにはいかないぞっということで、さっそくFZ1OAで宣伝をしていたPeterさんに問い合わせてみました。すると、日本からならドイツ在住の作製者であるChristianさんから直接買ってくれとのことでした。

うげげ、ドイツ語はわからんぞ!っと思ったのですが、Christianさんも英語でOKとのことだったので、いろいろやりとりをした結果、まずは5人ほどでオーダーをまとめて第一陣で頼んでみることになりました。
たけちゃんの掲示板で人柱を募ったところ、下手すると4万円くらいをどぶに捨てる恐れがあるにもかかわらず、7人くらいの方から返事を頂きました。そこで、3人に第二陣にまわって頂き、まずは私を含めた5人が人柱となることに・・・

さて、これまでソフトウェアなどの海外通販はしたことがありますが、今回はハードウェアで、しかも相手は業者じゃないので、どうなることやら。海外からモノを輸入すると税関を通ります。バイク部品に関税がかかるかどうかすら知りません。そこで、成田税関に問い合わせてみたところ、担当のおじさんがむにゃむにゃ言いながら調べてくれましたが、返答を簡単に言うなら「タリフを見てくれ」ということでした。そこで、電話口の向こうとこちらでウェブを見ながら「あれかこれか」と探した結果、

871499 部分品および付属品 モーターサイクルのもの その他のもの

ってのに該当するということになりました。そうすると関税としては無税です。喜んだのものつかの間、「消費税はかかりますからね」と言われてしまいました。(;_;)

先方に支払う代金はいくらになるかと言うと、
本体:
 速度計補正機能なしモデル 220ユーロ(約30,000円)
 速度計補正機能ありモデル 260ユーロ(約35,500円)
送料:
 郵便小包(ドイツからのスタンダード便、保険料込み) 50ユーロくらい(同時にいくつ頼むかにもよります。1つならもう少し安いでしょう。)
と、こんな具合です。これに加えて、後で述べる送金に必要な手数料と税金関係がかかります。諸経費があまり変わらないので、1個だと高くつくかもしれませんね。

意外に面倒だったのが、送金です。途中から、Christianとコンビを組んで、もっぱら注文と発送を受け持つSaschaさんが交渉の窓口になりました。PayPalで送金してくれということでしたが、かれらは業者じゃないので、パーソナルアカウントしかなく、カード払いが使えないことが判明しました。面倒なことに、カードが使えないとなると、支払う側にアメリカの銀行口座が必要です。事実上、日本在住の日本人にとってはカード払い以外のPayPal支払いは不可能です。
しかたがないので、銀行口座を教えてもらい、郵貯海外口座あて送金を使って送金しました。
ここで、先方の銀行の手数料5ユーロ(送金額に上乗せする)と郵便局の手数料2000円が必要でした。
ドイツの口座に振り込まれるまで、2〜4日かかるそうです。カード払いなら即なんだけどな〜。

10月1日にSaschaさんから「荷物送ったよ〜」という連絡が来ました。ところが、1週間くらいしても届かないのでしびれをきらせて問い合わせると、日本まで8〜12日かかるそうな。遅っ!
で、実際に手元に来たのが10月15日。

14日かかっとるやないか!!
受け取り時に消費税(インボイス表示価格の5%)と通関料(200円、郵便でしたので以外に安かった!)を支払います。
まずは中身を確かめて、確かに注文どおりの5個が入っているのを見て一安心。
課税通知書を見て、思ったより安くすんだのをよろこんでいると、ふと妙なことに気づきました。通関が「横浜税関川崎外郵出張所」?
あれ、成田税関じゃない!?
そこで書類をひととおり眺め回した結果、航空便でドイツを出た小包が、日本にはなんと船便で届いておるではないですか!川崎港から上陸してきたようです。
シンガポールあたりに飛行機で集めて、そこからは船でのんびり来たのでしょうか??
なんだかな〜。

まあ、無事着いてよかった、よかった。


ゲージのインストール

正式なのは本家のインストール法です。
Patさんの解説は、英語しかありませんが本家よりも詳しいです。
なので、ワタシはごく簡単に記録として...

  1. カウルのスクリーンと左右の内張りを外す。
  2. コネクターのラバーブーツをずらして、コネクターを外す。
  3. メーターASSYを固定している10mmナット3つを外す。
  4. 7カ所のネジを外してメーターASSYを開け、メーター基板を丁寧に取り出す。
  5. 裏面のビス3本を外して、純正のフューエルゲージを取り外す。
  6. 燃料警告灯のバルブとオレンジ色の拡散レンズを外す。
  7. 燃料警告灯のバルブが収まっていた筒状の構造を10mmほど切り取って、マルチゲージを収めるスペースを確保する。ワタシはルーターとダイヤモンドカッターを使いました。関係ないところを傷つけないよう注意!
  8. マルチゲージをメーター基板に取り付ける。
  9. このステップは、速度計補正機能付きのモデルのみ行う。
  10. 単色の4本の単線を半田付けする。
  11. 対になっているほうの赤と黒の配線を離し、基板のそれぞれの場所に半田付けする。 出来上がりはこんな感じになりました。(右上の黒い線はマルチゲージとは関係ありません。)

  12. 組み上げる前に、バイクのコネクターに差し込んで動作確認を行う。
    水温は約40℃を超えないと表示されない。また、ギアインジケーターは、ニュートラルでは「N」を表示するが、それ以外は走行中でないと表示されない。
  13. メーターASSYを組み上げる。
    緑と黒の束は先端に気温を測るサーミスターが付いているので、正確な温度を測るためにコネクターの穴から外に出す。
    マルチゲージの配線が7カ所のネジ穴に挟まっていないか慎重にチェックすること。
  14. メーターASSYを車体に取り付け、コネクターをつなぐ。
    温度センサーは、正確に気温を計測するよう、ラバーブーツから出しておく。
    温度センサーは熱収縮チューブで処理されているだけですので、Christianさんも精度を得るために湿度対策をお勧めしています。日本では、湿度100%の環境や雨中ツーリングの機会も多いので、封止しておいたほうが安心です。
    こんな感じで、セメダインスーパーXで固めました。
    最後は、タイラップでラバーブーツにくくりつけ。
  15. カウルの左右の内張とスクリーンを取り付ける。
  16. 時計を合わせる。(SELECTとRESETを同時にしばらく押して、時間が点滅したらRESETで合わせてSELECTで決定。この操作のとき、マルチゲージも反応してしまうみたいです。)
  17. 水温センサーの電圧設定を調整する。
    1. ラジエター右上にあるセンサーのカプラーを外す。
    2. SELECTを長押しして、設定メニューに入る。
    3. SELECTを押し続け、矢印を'MORE'に合わせる。
    4. RESETを押し、拡張メニューに入る。
    5. 矢印が'NEXT'を指した状態でRESETを繰り返し短く押し、'VCCWATER'を表示させる(写真。)
    6. 左上に現在の設定電圧(ここでは4.89)、右上に実車での測定電圧(ここでは4.53)が表示される。
    7. SELECTを長押しして、矢印を'SAVE'に合わせる。
    8. RESETを押すと測定電圧が設定電圧にコピーされ、設定が保存される(矢印は'NEXT'に飛ぶ)。
    9. RESETを繰り返し短く押して次々と画面を移動してゆくと、やがて設定メニューから出る。
  18. 速度補正機能付きの場合、補正係数を現状に合わせる。
    1. 上と同様のやり方で'SPEED CORRECTION'を表示させる(写真)。
    2. 左上に現在の補正係数(ここでは0.960)が表示される。
    3. SELECTを長押しして、現在のスプロケットの組み合わせを選ぶ。
    4. RESETを押すと適した係数が左上に表示される。
    5. 必要に応じてSELECT長押しで'PLUS'あるいは'MINUS'を選び、RESETで数値を調整する。
    6. SELECTを押し続けて'SAVE'を選び、RESETを押すと設定が保存される(矢印は'NEXT'に飛ぶ)
    7. RESETを繰り返し短く押して次々と画面を移動してゆくと、やがて設定メニューから出る
  19. これで基本動作はOK。後は、いろんなパラメータを弄って遊んでください。(^^

インプレッション

まるで、これが純正であるかのように自然に収まっています。

水温、気温、バッテリー電圧など、これまで見えなかった情報が見れてなかなか楽しめますね〜。
外気温23℃で郊外をまったり走行中、水温は50〜80℃でした。

夜見るとこんな感じです。

注文時に青バックライトのバージョンを選びました。なかなか幻想的に見えますが、情報を読むには見づらいかも。(^^;
時計のように、白を混ぜたほうが良さそうですね。

ブルーのバックライトが非常に視認性が悪いので、いろいろ試した結果、広指向型のホワイト高輝度LED(日亜のNSPWF50BS-a0S)を2つ並べて、マルチゲージのLCD横から照らすことにしました。
右のスペシャルパーツをフロントパネルと基板の隙間に差し込みます。
こんな感じになりました。
夜は、イグニッションオンで元々のバックライトが青暗く光り、ライトオンで追加した照明で青白く浮き上がります。(^^)
視認性も十分です。右側のほうが明るいのはしかたないか....

何よりイグニッションオンした後のスタートアップ画面に、つい「にやにや」しますよ〜。
絵をクリックするとムービーが出ます。


これが、今のところお気に入りのモード7の画面です。
右の巨大な「N」がギアポジション表示で、今はニュートラルです。
バッテリーはエンジンオフでヘッドライトオフならこんなもんです。エンジン掛けると14Vくらいまで上がりますが、ヘッドライトを付けるとまた12V以下まで落ちます。高効率バルブが電流食い過ぎかもしれませんね。いままで気にしなかった状態が見えるので面白いです。
これが速度表示(モード13)です。RESETボタンちょい押しでこの2つが切り替わるのが便利です。
ギアポジションも右下に出るので、水温を気にしないときはこっちのほうが動きがあっていいですね。
あと良いかなと思うのは、このモード8と9です。バッテリー電圧を気にしないなら、右側のモード9が見やすくっていいかもしれません。


第1陣ユーザーから燃料計がかなり正確だと感想をもらいました。そこで、Cristianさんに、どうやったのか確認したところ、なんと1Lづつガソリンを入れてセンサー抵抗の出力を計ったそうです。まじめに作ってますね〜。
問題はその後の話。Fazerのレベルセンサーには14ステップしか無いことが後からセンサーをバラして分かったそうです。実際にはタンクの中で燃料がゆらゆらしているので、その時間平均を取ることでステップの間の数字も意味があるそうです。でも、問題があって、なんと最後のステップが大きいそうです。
その後、ひでぼさんが詳しく調べられた結果、表示2L〜21Lの範囲では、ちゃんと1L刻みで変化するようです。ただし、2Lより下にはならないそうです。やはりギリギリまで攻めるのは避けたほうが良さそうですね。(^^;
21Lは、普通入れるよりきわどいところまで詰め込まないと表示されません。
'LITER DELAYTIME'にはデフォルトで399が入っていましたが、これを300くらいまで下げるとタンク内でガソリンがゆらゆらしているのが良くわかります。車体の前後傾斜で簡単に±1Lくらいは変化するようなので、サスペンションセッティング次第では、'TANK MAX'を21Lから増減しておいたほうがより正確な値になるかもしれません。

現在、フロントのスプロケットの歯数を15に下げているのですが、この場合'SPEED CORRECTION'に入れる補正係数は0.938になります。高速道路を数十km走ったときの道端のマイルポストとオドメーターを比較してさらに補正すると、係数は0.914になりました。メーター誤差(といってもオドメーターですが)は+2.6%くらいということで、結構正確ということになります。
この状態で純正スピードメーターとマルチゲージのスピード表示を合わせると、'SPEEDMODE FACTOR'の値は0.90でした。

Cristianからの最新情報!
日本からのリクエストの中から、シフトアップインジケータを早速実装したそうです。詳細は未定ですが、設定したエンジン回転数になると燃料警告灯のLEDを点滅させるようにしたそうです。外部配線で別の高輝度LEDも点滅できるそうです。
あと、スタートアップロゴに、怪しい日本語版が追加された模様。
乞うご期待!(って、もう現バージョン買っちゃった人はどうする....)

こうなるとやるしかない!
自分のマルチゲージも新バージョンに変更すべく、新たな作業に着手しました。
この先も見たい人はもっとマルチゲージでどうぞ。


「バックライトの青は見づらいぞ!」と文句を言ったら、Cristianさんから、バックライト用の白色LEDが送られてきました。
右の写真が、私のマルチゲージに元々付いていた青色LED(左)と送られてきた白色LED(右)です。上に移っている黒い棒のようなものは、0.5mmのシャープペンシルの芯です。こんなもの交換しろってか!?


ともかく、指示通りにマルチゲージのLCD表示部をバラシました。
写真左から、基板(表面)、バックライト用光拡散パネル、LCD本体、前面パネルです。前面パネルの四隅にあるビスを外してばらすのですが、拡散パネルは接着剤で軽く貼り付けてあるので、注意して剥がしました。
問題のバックライト用LEDは基板に2つ付いていて、赤丸の位置にあります。

元々付いていたごま粒LEDをピンセットでつまみながら外し、新しいLEDをやはりピンセットでつまみながらなんとか取り付けました。なんとなくパターンの大きそうなほうがカソード側です。
LCDパネルと基板とは、LCDの下のほうにあるバネ接点で電気的に接続されています。組み付けるときにはそれがズレやすいと言われたので、注意しながら組み付けます。
組み上げたら、ゲージに12Vを供給して、きちんと動作することを確認します。ゲージを固定する3本ネジが上から+12V、GND、フューエルレベル信号なので、上と真ん中に電源をつなげて動作を確認しました。


左が以前の青バックライト、右が交換後の白バックライトです。
青もきれいですが、視認性では白のほうが見やすいようです。
その他、メーター照明類も改良したので夜のメーターパネルがきれいになりました。


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