
スペインにも、日本のようにフラメンコカル
チャークラスが存在する。健康のため、仲間と
おしゃべりをするため、本格的にばんばんする
のではなく、フラメンコを少し楽しむクラスだ。
今年2月セビージャに行った時、カジェ(通
り)を歩いていたらどこからかフラメンコの
レッスンをしている足音が聞こえてきた。音の
する方に自然と体が吸い寄せられ、緑色の扉の
前に来ると「タリヤッパン、タリヤッパン、、
、。」と誰かが叫んでいるのが聞こえた。その
緑の扉は少し開いていたので、そこから中を覗
いてみた。そこには、一面鏡ばりの小さなスタ
ジオで、先生らしき人がおばちゃん相手にタン
ゴを教えていた。覗き込んでいる私を発見した
先生らしき人は、中に入りなさいと招き入れて
くれた。そしてまあ見ていきなさいと席を用意
してくれ、勧められるまま座って、私はレッス
ンを見学した。生徒は地元のおばさんばかりで、
5、6人いたと記憶している。 振り付けのレベル
はそんなに高くなかったが、おばちゃん達がお
しゃべりしながら楽しんで踊っていたのが印象
的だった。その前に見学したマノロマリンのク
ラスとは雰囲気がぜんぜん違ったので、スペイ
ンにもカルチャーみたいなクラスがあるんだと
いう新たな発見でもあった。
そういえば、知り合いの駐在婦人がマドリッド
でフラメンコを習っていたが、発表会はテープ
伴奏で踊ったと言っていた。クラシコではなく、
アレグリアスとかも全部テープ伴奏だったらし
い。フラメンコの本場スペインで、テープ伴奏
の発表会があるなんて、その事実にかなりの衝
撃を受けた。しかし彼女は逆に日本の現状に驚
いていた。日本の発表会のほとんどは、生ギター
&生カンテだからだ。でも、スペインでもテー
プ伴奏の発表会があるんだから、そういう教室
が日本にあってもおかしくはないのかもしれな
いなぁ。。少なくとも金銭的には楽だろうし。
2001.11.25.
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