
私の自習稽古の一部を紹介します。
自宅ではパルマ(コンパス感を養う)の練習か
ら。例えば、ソロコンパス「Alegrias(2枚組)」
2枚目7曲目を聞きながらパルマを叩く。アセン
ト(アクセント)をいれながら。それが出来る
ようになったら、今度はコントラティエンポを
いれる練習。慣れてきたら、テンポを上げてい
く。最終的には2枚目17曲目(♪=250)でコン
トラティエンポをいれる。神経が研ぎ澄まされる
時だ。このテンポで3分以上コントラティエン
ポをいれるのは、そんな簡単なことではなかっ
た。最初のうちは、1分くらい叩いているとだ
んだん遅れてきて、そのうち表のリズムになっ
てしまった。何度やっても出来ず、自分自身に
腹が立ったり、落ち込んだり・・・。それでも
諦めずに練習し続けたら、今では1曲出来るよ
うになったのだ。継続は力なり。
後自宅でよくするのはブラソ(腕)。私は鏡に
向かって、ソロコンパス「solea」1枚目6曲目
を聞きながら、ブラソの練習をする。コンパス
に合わせて、ゆっくりと。これはブラソの悪い
ところが全部みえてしまうから、難しい。そう
いえば、知り合いの人の稽古をたまたま見てい
たら、フラメンコのCDを聞きながら、コンパス
に合わせずマルカールの練習をしていて、びっ
くりしたことがある。フラメンコはコンパスが
命。いかなる時でも、コンパスを無視した練習
方法は、危険。注意すべきは、カウントのかけ
方が分からない人が我流で練習をすると、時と
して悪い癖がついてしまい、後でそれを取るの
は倍大変になる。自分でカウントをとれるよう
になるまでは、先生について稽古することを
おすすめする。
スタジオでの練習はマルカールから。マルカー
ルについて書き出すと長くなるので、今度書き
ます。Alegrias、soleaはもちろんのこと、
その日の気分でTangos、Buleriasなどを使う。
パソ、エスコビージャの練習は、例えば
Alegriasのエスコビージャ、「Alegrias(2枚
組)」2枚目10曲目から始めて、徐々にテン
ポを上げていく。エスコビージャからブレリ
アに入るスビーダ(追い上げ)は♪=250は超え
るので、Bulerias9曲目(♪=260)で十分練習
する。でもここまでテンポをあげるのに、私の
場合かなりの年月が必要だった。
最近は、ソロコンパスに入っている
con taconeo(足の音入り)を聞きながら、その
リズムを真似する練習をしている。CDの足の音
を聞いていると、プランタかタコンかゴルぺか
だいたい分かるが、どういう組み合わせかまで
は全部分からないので、想像しながら真似をし
てみる。これが結構面白くてハマっている。
それにしても練習すればするほど、このソロ
コンパスシリーズのすばらしさを実感する。
OFS社に感謝!
これらは私の稽古の一部。練習方法は、先生に
習ったことを復習したり、自分で考えたりして
いる。自分の弱点を克服するには、まず自分で
練習方法を考え稽古に励む。それでも良くなら
ない時は、東京に行ってリンピアールしてもら
う。それにしても、いくら練習してもどんどん
下手くそになっていくような気がするのは、
気のせいか?そう美香先生につぶやいたら
「それはね、下手になったんじゃなくて、今ま
で気付かなかったことにやっと気付くように
なっただけのこと。大丈夫、下手になんかなっ
ていないわよ。」と笑われた。
ははは、そうでしたか・・・(冷汗)。
過去の自分の踊りは見ないでおきたいが、そう
も逃げてはいられない。勉強のため、この前の
新人公演のビデオを見たが、ひどく落ち込んで
しまった。あーーーーー。
2001.10.27.
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