
今年の4月、スペイン人のカンテクラスを初め
て主催して失敗した。(詳しくは奮闘記27、
28をご覧下さい)
でも、そんなことにへこたれるような私では
ない。すぐ別のカンタオーラのLさんに交渉を
始めた。最初提示された金額が高かったので、
今度は慎重に動いた。まず、信頼関係を築く
ことにした。相手がどんな性格か分からない
と不安だし、たぶん相手も同じように不安だ
と感じたからだ。
難波(大阪の繁華街)に連れていって遊んだ
り、お好み焼きをごちそうしたり、コミュニ
ケーションをはかって、やっと納得のいく交
渉が成立した。交渉を始めてから数週間が経
過していた。
次は生徒を集めることだった。値段も手ごろ
だったし、このホームページの広告と口コミ
で生徒はすぐ定員に達した。生徒のほとんど
は、踊りの練習生だ。いろんな教室の生徒が
集まって、最初はタンゴの歌を習った。Lさ
んの明るくやさしい性格も手伝って、クラス
の雰囲気はとても楽しいものとなった。
クラスが始まって間もない頃、Lさんから
電話がかかってきた。
「Mari、インターネットで私のカンテクラ
スの広告をだしているでしょ。それ、すぐ
消して、お願い。」
スペイン人の間では、日本協定みたいなもの
があると聞く。日本でレッスンをする場合、
ある金額以上に設定しないとダメとか、いろ
いろあるらしい。かといって、スペイン人が
それを忠実に守るかというと、そんなことは
ない。Lさんは、協定を破る金額で、内緒で
やってくれていたのだ。それはバレなきゃ
問題ないんだけど、何故かすぐバレてしまっ
た。それは、この私のサイトをみた誰かが
(後で誰か分かったけど)バラしたのだ!
何でそんなことするのよ!ぶつぶつ。。。
それからいろいろもめたけど、何とか8月下
旬までクラスを続行することができ、心底
ほっとしている。でも、このクラスの運営は
本当に骨の折れる作業だったので、もうしば
らくはこういうことをしたくなぁ〜と思って
いたら、スペインに帰国したLさんから、ま
た日本に戻ってカンテクルシージョをしたい
とFAXが届いた。どうも、フラメンコを愛し
尊敬さえする日本人に感銘を受け、えらく気
に入ってしまったらしい。
さて、どうしよう?
次週はカンテクラスで学んだことを報告します。
2001.09.25.
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