コミュニケーションがある程度とれるように

なったら、後はボキャブラリー(語彙)をい

かに増やすかが重要になってくる。これはな

かなか手強い。覚えるのに時間はかかっても、

忘れるのは早いから本当に嫌になる。でも、

投げ出したら、先には進めない。

それでは、単語がなかなか覚えられない場合

はどうしたらいいか?仕事や、友達の付き合

いや、家事や、レッスンなどで忙しいと、単

語を覚える時間はなかなかつくりづらいと思

う。そういう場合、かならず目のつくところ

に、単語表を貼ったらいいのだ。トイレの壁、

洗面所、流し台の壁etc。料理をしながら、

洗い物をしながら、髪の毛を乾かしながら、

単語をくり返しつぶやくのだ。一番効果的な

のは、トイレだ。お試しあれ。

語学を勉強していていつも感じることは、広

い視野を持つことと、日本のことをよく理解

することの重要性だ。昔の話だけど、外国人

と同等レベルでコミュニケーションをはかろ

うと思った時、私は自分の視野の狭さに驚い

たことがあった。日本の文化や習慣を全然知

らない自分がそこには居たのだ。私の知って

いる外国人は、自分の国のことをよく知って

いた。自分の国のことを誇らし気に語る彼ら

を目の当たりにして、何も知らない自分が恥

ずかしくなった。

初対面や、付き合いの浅い外国人とコミュニ

ケーションをはかろうとすると、プライベー

トな会話は避けたいので、そうなると当たり

触りのないことをしゃべることになる。天気

や、旅行について、休暇について、自分の国

についてが一般的には無難な会話だ。ほら、

そこで何を知っている?どんな話題を提供

できる?何も知らなければ、何も話せない

し、何も答えられない。語学は、あくまで

コミュニケーションをはかる為の手段だ。

通訳を目指す人は別にして、完璧な文法を

身につけることより、どんな外国人と、ど

んな内容の会話を話したいのか、何をした

いのか、そういう明確な目標を持つことの

方が、大切なことだと私は思う。でもこれっ

て、ちゃんとした文法で話せない自分への

言い訳かも。

何だか偉そうなことばかり書いてしまった。

こんな偉そうなことを書く程、私のスペイ

ン語のレベルは高くないので、後でだまさ

れたと抗議しないで欲しい。そんな私も、

今はきちんとした文法を身につけたいので、

NHKスペイン語会話のテキストを使って毎

晩30分くらい勉強している。これ以上やる

と絶対続かないから、物足りないくらいが

ちょうどいいと思う。語学は毎日こつこつ

やらないと上達しない。1日10分でもいい

からとにかく続けることだと思う。とは分

かっているものの、私はよく怠ける。はい、

偉そうに書いて、すみません。。。

語学というものは、これで終わりというこ

とはないので、本当に奥深いものだなぁと

実感している。頑張りすぎると疲れて休み

たくなるし、怠けていると先に全然進まな

い、まるでゴールのないマラソンみたいだ。

これから外国語をマスターしようとしてい

るあなた、語学は ”慣れ(日々の努力)”

と”度胸(自信を持ってしゃべること)”

です。

2001.06.01.

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