
私は小さいころから外国に憧れていた。高校生の
時、友達や先輩がアメリカに語学留学するのを、
すごく羨ましく思った。私も行きたい、と両親に
ねだったが、相手にしてもらえなかった。だから
大学生になったら自分でお金をためて自分のお金
で語学留学しようと心に誓った。そして晴れて大
学生になって、一生懸命バイトして、1年間で50
万円ためて、2年生の夏休みに語学留学しようと
したら、母から猛反対された。
「妹が受験をひかえてお金がかかるのに、アメリ
カに留学するお金があるんなら、学費は自分でだ
しなさい!」田舎で生まれ育ち、海外に行った経
験のない母には、語学留学なんて贅沢なことにし
か感じなかったらしい。その上、親戚にまで反対
され、親戚の姉からも「留学はやめなさい。」と
電話がかかってきたのだ。信じられます?恥ずか
しいけど、本当の話です。その当時の私には、親
に反対されてまで留学したいという強い意志はな
く、結局留学は断念した。長年の夢が崩れ去り、
その夢が果たせなかった悔しさと、情けなさとで、
何日も泣いて過ごした。今思い返しても、とても
悔しい思い出だ。 この時の後悔は、今も引きずっ
ている。ある意味では、この後悔が私を強い人間
に変えたと思う。
だから私が最初にフラメンコ留学を決意した時、
親に反対されても絶対に行く強い意志があったし、
両親も過去のことがあったので、拍子抜けするく
らいあっさりとフラメンコ留学を許してくれた。
旦那は、私と同じように語学留学出来なかった苦
い経験を持っているので、私のしたいことには一
切干渉しないし、理解してくれるのでとても助かっ
ている。旦那の両親もとても理解のある人達で、
事情をよく説明したら納得して気持ちよく留学さ
せてくれた。
後悔先に立たず。やってダメなら諦めもつく
けど、やらなかったら一生後悔します。だから私
は二度と後悔しない為に、トコトンやれるところ
までやるつもりです。
2001.02.13.
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