

Q5.ホテル、旅館はどのような考えで選んでいますか
A5.歩き旅も家から近いうちは日帰りでよいのですが、そのうち家から遠くなり宿泊の必要が出てきます。ここでは歩き旅での宿泊場所選定について私が留意してきたことを記してみます。
●歩き旅でホテル、旅館に期待することは、最低限次のようなことだと思います。
@旅の到着地点の近くにあること
A安全性が確保されていること
B値段が安いこと
それぞれについて考えてみましょう。
●旅の到着地点の近くにあること・・・・どうしても見つからないときは電車で大きな町に出ることも考慮します
歩き旅のプランを作るとき、宿泊地をどこにするかが大きなポイントになります。その日の行程をこの辺で終わりにしたいのだが近くに適当な宿泊場所がない、ということはよくあります。この場合には少し地域を広げて探してみます。私はこのとき電車を利用することも考慮しています。多少コースはそれるけれど、次の日、また同じ場所から歩き始めればいいじゃないかという考えです。これで、ホテルの選択の幅がぐっと広がります。旧街道沿いには鉄道が通っていることが多く、少し範囲を広げると駅が見つかるものです。しかし、例外もあります。このときが一番苦心するときです。私は「奥の細道」の一関〜岩出山で苦い経験をしました。より緻密なプラン作りが必要な例です。
●安全性が確保されていること・・・・気分的な安心感という点では、いわゆる宿屋よりも都市ホテルのほうが勝っている気がします
特に女性の一人旅というような場合には、一番気になるところではないかと思います。昔ながらの宿屋では隣の部屋とふすま一枚で仕切られているというような部屋もありますし、安全という面では少々気になる宿もあることはたしかです。歴史のある宿などそれが風情があっていいんだというところもありますが。
●値段が安いこと・・・・宿は風呂に入って寝るだけと考えれば値段の安い宿はいろいろあります
私は、「歩き旅」における宿は最低限風呂に入って寝られればよいと考えています。一般的に観光旅行というと、宿の料理なども大きな楽しみの一つですが、連続した歩き旅の場合は食事の楽しみはあまり求めません。夕食はコンビニ弁当に缶ビール、朝食は宿についていれば注文する。このように割り切ると安い宿は結構見つかるものです。
●ホテル、旅館の具体的な選択例(私の場合)
具体的な例として、私が「奥の細道歩き旅」で宿泊した宿を洗い出してみました。(山中温泉まで)
ビジネスホテル・・・23泊
観光ホテル、旅館・・・7泊
一般旅館・・・7泊
ここでいうビジネスホテルとは、大きな駅の駅前などによくある、ビジネスマンの出張時などによく使われるシングルの部屋を中心とするホテルです。夕食はつかないが、朝食つきというのが多いようです。
観光ホテル、旅館は、いわゆる温泉観光地などの宿屋で、朝夕の食事つきでサービスもそれなりによいが、やはり割高になります。
一般旅館は、いわゆる大観光地ではない中小都市で、大きなビジネスホテルなどはない地域の宿です。これは千差万別、いろいろとあります。
●ホテル、旅館の探し方@ (私の場合。到着地にこだわらず広域選択)
前項の具体例を見てもわかるように、私の場合はビジネスホテルに泊まることが圧倒的に多いです。
私はホテルを探す場合、まず、インターネットで探します。旅の到着地点に限らず、付近の大きな町も含めてネットで探します。これで場所、値段、空き具合などを見て、よければまずネット上で予約してしまいます。ビジネスホテルは地方の都市にも多いし、ネット上の手続きも簡単なので、どうしてもこれを選ぶ機会が多くなります。
宿泊情報検索サイトに出てこないような町でも、観光に力を入れている市町村ならば、その観光協会などのホームページに宿泊情報が載っていることもあるので、この辺のサイトもていねいに見て行きます。こちらは電話での予約が多いようです。
どうしてもネット上には見つからないというときには、市町村の商工課などに電話して尋ねるしかありません。それでもなければ、計画の組みなおしになります。
●ホテル、旅館の探し方A (到着地にこだわって探す)
私は宿の選択についてはずぼらなので、電車を使ってでも探索の簡単なビジネスホテルを選択してしまう傾向が強いのですが、本来は到着した町の中で丹念に宿を探すべきでしょう。ここでは、そのような例を紹介しておきます。
・原則として到着した町の中で宿を探す(電車などは使わない)
・宿の探し方はネットに限らず、市町村観光協会などに電話で問い合わせ情報を集める
・適当と思われる3軒くらいをメモしておき、計画の進捗状況に応じて宿泊の前日、あるいは当日の朝予約する。
以上、二つの探し方をご紹介しました。特に一人旅の場合には、ビジネスホテルのほうが気楽で安心感もあると私は思っていますが、旅のパートナーの有無、旅に対する考え方などによって自分流のやり方が決まってくると思います。

