Q4.「一人旅」が多いようですが、「一人旅」のよさはどのようなところですか

A4.たしかに、私のこれまでの「歩き旅」は、これまでほとんど「一人旅」でした。これは私が歩き始めたときに、周りに一緒に歩いてくれる人がいなかった、というのが大きな理由です。それがずっと続いているのですが、近頃は一緒に歩いてくれる人がいるといいななどと思うこともあります。ともあれ、「一人旅」のよい点、悪い点を考えてみましょう。

●「一人旅」のよい点・・・マイペースですべてを進めることができる
 一人旅の一番よい点は、すべてをマイペースで進めることができるということでしょうね。旅の計画から旅行中の歩行ペースまですべて自分のペースで進めることができる。これは大きなメリットです。
たとえば、週間の天気予報を見て急に旅に出たくなったとする。一人だったら自分の都合だけで、宿や交通の手配をしてさっさと出発することができるけれど、何人か一緒だと、なかなかそうもいかないでしょう。また、歩くペースにしてもそうです。歩くスピードが大きく違ったり、興味のありかが大きく違ったりするとフラストレーションがたまるかもしれない。まあ、多少の違いだったら、かえってお互いに刺激しあってよいということもあるでしょうが。

●「一人旅」の悪い点・・・「一人旅」だとその場で感動を分かち合うことができない
 何か感動的なシーン、たとえばすばらしい風景、町並み、建物などを見たとき、また感動的な出来事に出会ったとき、その感動を分かち合えるような人が近くにいるということはすばらしいことだと思います。一人だとそれができない。これが大きなデメリットでしょうか。
私は、このデメリットを少しでも和らげるために「歩き旅」のホームページ作りを始めました。自分で忘れないためというのも大きいのですが、やはり、その場で感じたことをできるだけ人にも伝えたいという意識も強いのです。このためには、何もホームページを作らなくてもよいのであって、旅の結果をアルバムなどに整理して、ほかの人に話をするということでもよいと思います。

●「複数歩き旅」の例・・・要は自分にあった形でよいのです
 「複数歩き旅」の例としては夫婦の二人旅が多いようです。私も趣味などの条件が折り合えばこれが一番よいと思います。小さい子供を含めた家族全員の歩き旅(自転車旅をふくむ)を続けている方もいます。また、退職後、気のあった三人の仲間で歩き旅を続けている方もいます。それぞれに楽しいだろうなと思います。
以上、一人旅に限らずいろいろな形がありますが、要は自分に合った形で楽しめばよいのだと思います。

●それでも、私は「一人旅」を続けます
 私は今、人生の「林住期」にいます。この時期は、「本当に自分がしたいと思うことをする時期だ」と五木寛之さんも言っています。この言葉に力をもらって、私も自由に自分のしたいことができる「一人旅」を今後とも続けてゆきたいと思っています。