歩行距離  約13km   歩数 22,700歩

第5日目 (3月11日 日曜日) 国府津〜小田原宿〜箱根湯本





★小田原城公園 / 小田原城天守閣

さて、ここで街道を少し外れて小田原城跡に立ち寄る。小田原城公園はこの時期(3月)は梅がきれいだよと聞いていたので園内を散歩し、復元された小田原城の天守閣に登り、小田原市内と箱根の山々、海を眺めた。城の中は資料館になっていて、小田原城ゆかりの人物や物の展示がされており、興味深く見て回った。


★ういろう本舗 / 「おくみながや」の石標

旧道に戻りしばらく行くと、城のような派手な建物が目に付いた。「ういろう」を売っている店で、まだ真新しい建物である。昔は「ういろう(外郎)」という薬を売っていた店で、昔からお菓子の「ういろう(外郎)餅」とよく間違えられたらしい。現在は薬はもとより、お菓子の外郎も売っているそうだが、日曜日は定休日ということで残念ながら中をのぞくことはできなかった。この先に「おくみながや」の石標が立っていたが説明は見落とした。



★東海道から海岸方向を望む / 旧道に残っている松並木

国府津駅からすぐに国道1号線(旧東海道)に入り、旅を続ける。道の左側には海岸が続いているはずだが家並みでまったく見えない。ようやく小さな川があり、海岸方面が見えたが西湘バイパスにさえぎられて海は見えない。これから先、国道沿いに松並木が場所によってはかなりの密度で残っている。昔の海と松並木の風景を想像しながら歩き続ける。

★酒匂橋から箱根方面を望む / 酒匂(さかわ)川

道は酒匂川に差し掛かる。ここからは箱根の山々が遠くに見え始める。富士山も見えるらしいが今日は見えなかった。この川はあまりメジャーな名前ではないが、やはり橋がなく時々は川止めがあり旅人を悩ませたようである。今でも川幅の広い大きな川だ。下流側には東海道線の長い鉄橋が続いている。

★小田原宿「江戸口見付跡」碑 / 「しんじくちょう」の石標

さらに国道を歩くと小田原宿の「江戸口見付跡」碑がある。ここからが小田原宿内である。小田原宿は難所の箱根を控え、街道を旅するほとんどの人が宿泊したため、宿場町としても非常ににぎわったという。旧道沿いには、古い町名を刻んだ石標が建てられており参考になる。写真右は「しんじくちょう」の石標。バス停名は「新宿」

★国道1号線から旧道への分岐点 / 三枚橋から早川、箱根湯本駅を望む

旧道は箱根登山鉄道に沿って進んだ後、再び国道1号と合流する。やがて道の左側に三枚橋が見えてくる。これを渡ると箱根旧道の入り口だ。橋から早川上流方向を見ると、箱根の山が間近に見える。小田急の箱根湯元駅はすぐ近くである。今日はここまでとして箱根湯元駅から電車に乗り帰途についた。さあ、次はいよいよ箱根越えだ。