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2009年1月4日

2008年3月から12月までの状況

買った所為で髪を切る金がなくなった本(2008年3月9日の日記)は『新世界より』です。

3月〜12月まではそこそこ忙しく、手作業更新が面倒になったので日記をさぼりました。 とはいえ、2008年の月平均残業時間は40時間を切ったので、それほど忙しかったわけではないのですが。(残業代は出ないクラスなので、すすんでやりたい訳では無いが、忙しいとせざるを得ない)
残業時間が少ないことを自慢したところ、
「そんなにあるのか」
という感想を複数の人から貰いました。世間との溝を感じました。

イーガンの短編集『TAP』は「銀炎」と「TAP」が面白かったです。

年越し本は『人類最後のタブー』です。

初夢

誰かと口論している夢でした。内容は「年齢制限」だったように記憶しています。 詳細は忘れました。

2009年の抱負

日記を日記らしく更新すること。 とはいえ、更新しないから止めますログを消しますということは無いですけど。

今年もよろしくお願いします。


2009年1月12日

菊田裕樹 加納薫「LOVE RELAXATION

早速聴いていたら、ぎゃーなんか焦げ臭い! 作りかけのカレーの水がほとんど無かった。ちょっと焦げた。 焦げ香ばしいカレーを食べつつ、続けて聴いた。

「九月は三十日あった」がいい。「夜の翼」、「恋人たち」、「柔らかい月」もいいな。

以下は、収録曲と、タイトルの元となった(と思われる)SF小説の題名。

  1. さくら色Feeling(君に伝えたなら)
  2. 野うさぎを追って:アイザック・アシモフ『われはロボット』所収
  3. 風の十二方位:アーシュラ・K・ル=グイン『風の十二方位』所収(元はA・E・ハウスマンの詩「シュロップシャーの若者」)
  4. 空にふれた少女:マイク・レズニック『キリンヤガ』所収
  5. 九月は三十日あった:ロバート・F・ヤング『ジョナサンと宇宙クジラ』所収
  6. 猫のゆりかご:カート・ヴォネガット・ジュニア 長編
  7. 夜の翼:ロバート・シルヴァーバーグ 長編
  8. 恋人たち:フィリップ・ホセ・ファーマー 長編
  9. 柔らかい月:イタロ・カルヴィーノ 長編
  10. 闇の左手:アーシュラ・K・ル=グイン 長編
  11. この愛と呼ばれるものはなにか:アイザック・アシモフ『サリーはわが恋人』所収
  12. 草の日々、藁の日々:R・A・ラファティ『どろぼう熊の惑星』所収
  13. 眠る犬:ナンシー・クレス『遥かなる地平1』(アンソロジー)所収
  14. 天の光はすべて星:フレドリック・ブラウン 長編
  15. 残像:ジョン・ヴァーリィ『残像』所収
  16. さくらの花散る頃
  17. 静かなる水のほとり:ロバート・ シェクリイ『人間の手がまだ触れない』所収
  18. 子供たちの午後:R・A・ラファティ『子供たちの午後』所収
存在しながら見えないものを見えるようにすること

ネットで「キャノンを切られた男性はハローワークに行け」という文を見た。 困っているようには見えないとのこと。

社名、発音はキャノンですが表記はキヤノンが正しい。あんまり知られていないのかな。 ( Wikipedia「キヤノン」を参照)

キヤノンの「請負労働者切り」の詭弁こそ問題だ(「保坂展人のどこどこ日記」2008年12月23日)に関連することだろう。

1月5日まで、ハローワークはお休み。企業もほぼ休業状態。
さて「かれにとっては困っているように見えなかった」その人はいつ、 キヤノンの工場前に立っていたのだろう?

正月以外はTVをほとんど見ないので、そのあたりはさっぱり分からない。 この件に関しては、TVを見ていても知りたいことは分からないように思えるけれど。

この派遣村が荒川かどっかの人気の無い河川敷で行なって、 マスコミだとか世間の衆目を集める事もなく、 ひっそりと終わったとする。

んで、そんな事は意味あるのか、と。

年末年始の(ウスイ スウプの日記の2009年1月9日)

魚が泣いても誰にも見えない

アフリカの諺

ロルフ・ユッセラー/下村由一 訳『戦争サービス業』(日本経済新聞社) p.238

「逃げ場」が「逃げ場」では無いということはどういうことか。逃げるだけでは駄目だということである。

どうして逃げないの? (「過ぎ去ろうとしない過去」2008年4月8日)
自業自得とか自己責任とかについて、続けて読むと味わい深い記事

「何で毎年やってるホームレス向けの炊き出しが“派遣村”なんて呼ばれてるの?」 についての真相が知りたいです。

てかさー、「突然、契約解除されて行くところも部屋を借りる金もない」 ってどこまで崖っぷちな生活してるのさ。

不安定な雇用とセットの住居にいて暢気すぎるだろと。

派遣村とか (「Johansson の日記」の2009年1月12日)

収入自体が不安定で少なけりゃ貯金だって高が知れてるし、 収入が安定してても不測の事態が連発すればあっという間に貯金なんて溶けねえか?

派遣という業種、派遣という雇用形態がなぜ生まれそしてここまで社会問題化するようになったのか

そして比較的政治的な関心が薄い人の間で、政治ブロガーの間では支持を失いつつある「自己責任狂」が根強く信奉されているという事実を知らしめられました。

政治に関心の薄い層に残る自己責任狂(「Munchener Brucke」2009年1月9日)

「派遣村」にジミンのおっさんが出かけて、 「本当にまじめに働こうとしている人たちが集まってきているのか」と呆言し、 公的に叩かれているけれど、ネットのある部分ではとても擁護されているとかにゃんとか。

派遣村叩きに見られる呪術思考(追記アリ(「地下生活者の手遊び」2009年1月9日)

ここでまたもやみののトンデモ発言。

「一部には、ハローワークの方の話を聞きますと、 けっこう職の求人がたくさん来てると。 だけどやはり、これがいいあれがいいってなると、なかなか決まらないって面もある」

潰れるような会社を選んだのも、労基法無視の労働環境も、 製造業派遣になったのもぜーんぶ「職業選択」の結果、 だれかの強制でなったわけじゃないでしょ。だから自己責任。
じゃあ次はもっといい選択をしよう、としたら「えり好みするな」?

まあ、すべての人が自分の希望する職業につけるわけもなく、 体は一つしかないから二つの仕事を同時には出来ない。
ベーシックインカムでもあるならともかく、大半の人間は働いて給料もらわないと餓死してしまう。
選択の自由というけれど、『自分の手元の選択肢』から「一つを選ぶ」権利がある (これも怪しいかも)だけで 「どれも選ばない」という選択肢はないんですよね。 たとえ自分の選択肢が『毒入りパン』と『腐ったパン』しかなくても。
それでも非難する人は「腐ったパンなら死なないかもしれないのに」とか言うんだろうな。

給与は派遣社員以下 (「非国民通信」2009年1月11日)