ダブリン日記 8/20


20日、朝食をとりにいくとそこは、lizzyやフィルのTシャツを来たおじさん、おばさんがイパーイ。なんかホテルが中高年リジィファンに占拠されているような状況です。ぐはー。関係ないお客さんは驚いただろうなー。だって背中にブラックローズの入れ墨してる人とか、腕にフィルの顔彫ってる人とか、気合いたっぷりの人がいるんだもん(汗)。よい子はまねしちゃいけないよ(^^;。あ、残念ながら写真は取り損ねました。声かける間がなく・・・。
 
アイリッシュ・ブレックファーストをたっぷり食べた後、何はともあれフィルの銅像を見にいかねば!とダブリンの高級ショッピング街(?)グラフトン・ストリートまでてくてく歩く。
なかなか見あたらないなぁと思っていたころ、ありました、いや居ましたよ、フィルが!

グラフトンからウェストバリー・ホテルに抜ける道、なんとかつて私たちが2回ほど遊びに行き、かけてる音楽のあまりの爆音に閉口し「きちがいパブ」(汗)と呼んでいたパブの前にいらっさいました。ここにもリジィファンが次々と集まってきます。みんなフィルと並んだり、肩くんだり、ベースのネックを握ったり。生きていれば58歳。フィルもこういう年代かー、と思わせるおじさんが多いっす。
町中でもリジィTシャツ、vibeのTシャツとか、ほんと今日はリジィファンが多い。今夜のスペシャルイベントにあわせて各国から集まってる模様。SouthboundやLIMEHOUSE LIZZYとかコピーバンドのシャツを着てる人は、ずばり本人たちなんでしょうか。とにかく、わくわくしてきました。

途中、音楽ライターの山崎さんとも会う。去年、ジミー・クー(元ANDREW W Kのギタリストで、リジボの大親友)と一緒に東京でライブを行ったとき、お世話になったロックジャーナリストです。なんと同じホテルに泊まっているとか。ダブリンのあとはロンドンに移動してレディング・フェスを見に行くって。いい仕事だなー。また会う約束をして別れる。

そんなこんなでダブリンの町中をふらついたあと、マーチャンを買うために開演前には会場にいかねば、とホテルを出ると、出たところで、ビールとタバコを片手に外で立ち飲みをしているママと会う。そうか、パブは禁煙になったんだっけ・・・・・・。「あなたたちいつきたの?」「いつ家に来る?。明日家に来なさいね」とか言われる。昨夜会ったじゃーん、ちゃんと挨拶したんだけどなあ・・・。いろんな人に会いすぎで覚えてないんでしょう>ママ。「銅像おめでとうごさいます。明日ぜひうかがいます!」なんて調子を合わせる。しかし、ホント元気いっぱいです>ママ。「もう開場の時間すぎてるのに、こんなところで飲んでていいのか」と内心つっこみ入れながら、今日の会場,The Pointへ向かう。でも、このあと、なぜママが余裕かましてたかは判明するのであった。

そうそう会場近くの路上で、懐かしい人と再会。JOHN MURPHYです。4年前のVIBEで知り合い、ダブリンにリジボが行くたび遊んでもらってます。メンバー、柴田がよく連絡をとりあっているへんな奴。今回はばたばたしていて連絡してなかったんだけど、やっぱリジイ絡みのところには出没するところが彼らしい。相変わらずの風貌なので、すぐわかりました。今日のイベントのパチものTシャツを作り路上で売ってました(^^;。売るっていってもヤル気なく、数枚Tシャツ置いてボケっとしてました。再会を喜びあって、シャツを購入。写真はジョン・マーフィーとわし

この週のHOT PRESSはフィルの特集

The Pointの今日の看板

7時開演だったんだけど、ゲイリーなんかが出るまでに5つぐらいのバンドのライブ。VIBEのようにカバーバンドがでるわけではなく、アイルランドはもちろん、ベルギーやアメリカからも若手バンドを招いたらしい。「フィルの影響を受けました・・・」とかパンフにはみんなコメントを寄せています。
グラハムから渡されたチケットはバルコニー席の最前列で、座って見れるんだけど、興味がもてなくて、ロビーで 飲むことに(笑)

ここでまたまた「リジーボーイズ!」と声をかけられます。20代前半のおなさ馴染み3人組。ママの家のあるSUTTONに住んでるって。2年前にリジボを見たこと、八田にバックステージパスをもらったこと、その時のライブで最前列にいた彼ら、私に「俺らも撮って!」といったら振り返って撮ってくれたんだ、とかいってる。そんなこともあったっけ(^^? その時のお礼に、とギネスとサイダーをおごってくれる。床に座り込んで飲み会(笑)。 彼らは3人で3杯ずつビール買っておごるというのを繰り返してる。「酒強いね」というと「だって15のときから飲んでるもん!」(おいおい。いばるな)

ハッピーバースデー、フィル♪
9時半になり、どれ、ぼちぼちかと中に入ると、既にママのスピーチの直前に。
大抵こういうスピーチのときにママは泣くんだけど、今日は「My Boyの銅像ができたのよ〜」と喜びいっぱい、テンション高めで登場。「みんな銅像は気に入ってくれたぁ!。今日はフィルのお誕生日なのよぉ」といい「happy birthday フィリープ、happy birthday フィリーップ」と歌い出す(笑)。会場も続いて「ハッピバーズデー、フィールー!」と大合唱。生きてたら58。「うちの子の・・・」とか言われたら恥ずかしいかも。まぁ生きたらこうはならないだろうけど。

その後、ブラッシュ・シールズ(元skid low)が弾き語りで1曲。こんな地味な人なんでしたっけ(^^;

そしてついにゲイリーたちが登場。まずは、ゲイリー、ダウニーとベースの人(元ジェスロタルの人らしい)で演奏開始。
この3人だけが出づっぱりで、ゲストが入れ替わりで加わる形式でした。

Walking by myself 。これはゲイリーのナンバー。あまり私知らないので・・・。
で次は Jailbreak うおー、!!イントロのリフが始まったとたん、会場は大盛り上がり。かっこいいー!サビはもち会場大合唱。歌詞で何度も出てくる「tonight」、ゲイリーさんは「ツナイッ!」と独特な感じで歌います。ああフィルじゃなくてゲイリーだ、やっぱ(笑)
Don't believe a word (slow and fast) 、ゲイリーさん「どんびりば、どんびりば、どんびりば・・・・・」の早口もそつなくこなす。練習してきたんだよ、かなり。

そしてここでブライアン・ロバートソンが入ってくる。ちょっと髪型変わった?(^^;なんかさらに容貌が・・・。
Emerald ツインのギターフレーズがかっちょいいです。ソロの応酬では、ゲイリー、ロボ双方とそれぞれの持ち味を生かしたフレーズを聴かせてくれます。もがんばってます。ロボがんばれー!!(^^;
そしてバラード。
Still in love with you ゲイリーさんが泣きのギターを弾きながら歌います。ほんとこの人、きっちり練習してきたんだなーと感心。いやーほんと泣きのフレーズ炸裂です。後半ロボのギターがハモっていくんだけど、ロボさん、ちょっと音程怪しい?(汗)。あ、でもLIZZY BOYSが一緒に演奏させてもらった4年前よりは演奏よくなってます。

ロボさん抜けて、スコさんが合流してきます。
いきなしBlack rose 。イントロのツインリードのフレーズ。うおーかっこいい。何度聞いても血が騒ぐ!!いやーホントそつなく弾きますね、こういう人達。ギターの掛け合いのところとか、スコットがゲイリーに寄っていったり、かと思うとスタっとギターの向きを変え外に走り出ていったりと、うわーん、かっこいいよスコ!!。足が長―いのでステージングが映えます。年食ってもスコは華がありますね(遠目で見ると・・・)。そしてお約束の2曲、Cowboy songとBack in townへ。
Cowboy song もう会場は大騒ぎです。みんな大合唱。ゲイリーとスコの絡みもGOODです。途中のお約束の手拍子でゲイリーさんが会場を煽ります。ライトに照らされた会場全員が手拍子で応えます。いいねぇ。はるばる来てよかったよ。じーん。この盛り上がりのままBack in town 。「BOY is BACK in TOWN!!!」のフレーズが会場にこだまします。本当は「BOYS ARE BACK IN TOWN」だけど、今日はやっぱ「THE BOY IS・・」ですよ。良かったね、フィル。なくなって来年1月でもう20年になるというのに、世界中からこんなにファンが誕生日のお祝いに来たんだよ! おめでとうフィル。

でここでいったん終わり。「えー!?」ってなもんでアンコール に。
今度はエリック・ベルが出てきてWhiskey in the jar 。1番はゲイリー、2番はエリック・ベルが歌う。もともとがアイルランド民謡のこの曲、盛り上がらないわけがありません。で、エリックさんが引っ込み、ゲイリーがなにやらギター1本で弾き語りっぽく。「んんん? 何?」と思ったらOld Townでした。曲が展開するところで終わってしまい、何と「パリの散歩道」に。ゲイリーの代表的バラードの登場で、ギターを聴かせます。ロングトーンとか本当にいい音でどこまでも伸びるって感じ。夢のようなギターです。はあー。

あっという間でした。ライブ。ゲイリーが上手いのは当然なんだけれども、それ以上にうなったのが、ブライアン・ダウニー。5年前ダブリンに来たとき、ダウニー先生がパブでブルースバンドをやったのをみて以来だったんですが、ハードロックもまだぜんぜんいけます、すっごいしっかりしててかつ軽快なドラム。小気味よいおかずをクールに入れてくれます。くー、参りました。やっぱダウニーのドラムあってこそのTHIN LIZZYだよ!!>ジョン・サクスさま。あなたのソロはソロで大好きですけど。
ライブ全体としては、うーん「ゲイリー・ムーア・ショー」の感は否めないかも。元メンバーが全員一緒に演奏してくれたら、せめてカーテンコールでもしてくれたらよかったのに、と思ったのは私だけではないはず。ちょっと残念でした。
この日、ビデオカメラのでかいの5台ぐらいで撮影していました。そのうちDVDでもでるのでしょうね。楽しみです。

Introduction 『ダブリン日記 8/19』『ダブリン日記 8/21』