ダブリン日記 8/19


8月19日。ロンドン・ヒースロー経由でダブリンに着いたのが、夜の8時半近く。グラハム(フィル・ママのビジネスパートナー、not boyfriend)にお願いして予約してもらったNorth Star Hotelに急ぐ。フィル・ママやグラハムもここに泊まっているとのこと。ここは毎年1月4日に行われるフィル・リノット追悼ライブ、VIBE for Philoのときに、ママたちや、各国から来たファンの宿泊先として定着しているところ。きっと、今回もいろんな国からのファンが泊まっているはず。

仕事の都合でどうしてもこの日にしか出発できなかったので、フィルの銅像の除幕式には間に合わないのはわかっていた(グラハムには、「除幕式に間に合わないなんてIt's a shame」とまで言われる始末(^^;))。でも、その後の非公式セレモニーの招待状をフロントに預けておいてくれるというので、急いでチェックイン。しかしフロントは「何も預かってないよ」。しょうがないので、会場のLiberty Hallに急ぎ、入口でグラハムを呼んでもらう。いつもとうって変わって黒のスーツでバシッと決めたグラハム登場。かっこいいじゃん!久々の邂逅。セレモニーはやっぱ招待状がなかったら入れなかったらしい。グラハムの顔パスで入る。

会場には400人ほどの人がいたらしい・・・。これまで2回Vibeに来たけど、その時に見かけた人がちらほら席に座っているのがわかる。オランダのトリビュートバンド、PARRISのメンバーもちゃんと来てました(脱退したシリルはいなかったけど・・・)。ホールの玄関にいたのは、イギリスのライムハウス・リジーらしかった。セレモニーはまだ始まってなくて、フィルのビデオをスクリーンで流している段階。よかったー。

席についてすぐ、司会が登場。まず、銅像建立に尽力してきたグラハムはじめトラストのメンバーが紹介される。そしてママの挨拶。おめでとう!
それから銅像建立のためにまとまったお金を寄付した人たちがステージ上で紹介される。カナダ、イギリスのファンたち。どちらもこれまでのVIBEで見たことのある人ばかり。額は25万円とか30万とかぐらいずつ寄付した模様。

日本でもこれまでに4回、PHILO's CALLをやってその都度、寄付をしてきたんだけど、もしかして4回分まとめて送っていたらこのくらいの額になってた? なんて思いつつ、彼らに拍手を送る。本当によかった!! 世界中でいろんな人が頑張った結果だよね。フィル、おめでとう。

その後、ママへの記念品贈呈などがあったあと、やっぱ、ここからはライブでしょう。だってステージ上にアンプが準備されてるもん。


登場したのはLizzyバンドではこれまでで一番最高なTHIN az LIZZY。今年になって解散したっていうメールをギターのフラッシュ・ゴードン(笑)からもらってがっかりしてたんだけど、この日のために再結成したらしい。もう飛行機の疲れもなんのその、ステージかぶりつきで見ましたよ!! VoとBassのジョニー・フォックス(みんなこんなステージネームなんです)はちょっと太ったみたいだけど、フィルスタイルのボーカル、ベースで前に出るあのフィル独特のポーズもばっちり決まってます。でも、まねっこの嫌味な感じは皆無。とにかく上手いし演奏してる本人たちも楽しそうなのがいい。本家よりどっしりヘヴィ気味なのが彼らの持ち味で、そこが個人的には好みです。会場もリジィマニアばかりなので、それはそれは大盛り上がり大会。

曲は、Jail brake, Little darling ,It's only money, Don't believe a word , Rosarie, Black Rose, Cowboy , Are you ready, Emerald, Southbound, Whiskey In The Jar、Massacar,Worrier,Dedication,Cold Sweatなどヒットパレード状態でした。

フラッシュ ステージに上って一緒にWhiskey In The Jarを歌うママ

途中、Dancing in the moonlightには、あのジョン・アールさん(SAX)が登場。以前のVibeでTHIN azのステージに一緒に出てたんですが、また見れるなんて!。これまたうれしい演出。ジョンさんもすんごいうれしそうにSAXソロを吹いてました。

さらに途中で同じくアイルランドのバンド、BIG DIGGERのvoが参加して、Still in love with you。
約1時間半、リジーナンバーを堪能。よかったー。

このセレモニーでは、日本から行ったSHOHさんとコウさんと遭遇。なんとフィルの銅像のところでグラハムから招待状をもらったそう。いい夜になりましたね!

ライブの余韻を楽しみつつ歩いてホテルに戻ると、ラウンジはセレモニーから流れてきたリジィファンであふれていた。やっぱそうこなくっちゃ!みんなギネスを片手にわいわい、ママやグラハムたちが戻ってくるのを待ちます。そんななか「リジーボーイズだろ!」と八田は声をかけられます。結構いろんな人が声を掛けてきてくれて、うれしいですねぇ。濃い眉毛もたまには役立つってもんです(笑)。私にも「リジーボーイズの写真撮ってた人だね」と覚えていてくれた人がいました。

しばらくするとママやグラハムも戻ってきて、ちょっとした宴会状態。夜中3時すぎてもファンと一緒に歌を歌ったり、とママはハイテンションです。長年の念願だった息子の銅像がついに建っただから、当然かぁ。

今日はVibeのプロデューサーでもあり、アイルランド音楽業界の顔役?スマイリーと彼女のアナとも再会でき、元気そうなのをお互い喜ぶ。なんと次の2006年のVIBE「Still in love with you 2」のチラシを渡されます。スケジュールは1月3日から8日までの6日間で、ダブリン、リムリック、コーク、ゴールウェイ、○○の5都市をツアーする計画です!!。「すごいねー!」というとアナは「まだ計画よ、計画。決まってはないのよ。でもみんなでツアーバスに乗ってアイルランド回るっていいじゃない?」とかいってます。さてさて、どうなることやら・・・。

翌日グラハムからもらったセレモニーの招待状とスマイリーがくれた次のVIBEのチラシ

もう夜中3時半。飛行機でほとんど眠れなかった私たち、意識も朦朧として(だって貫徹で26時間以上ですよ)、まだテンション高めな人たちを残し、部屋に帰り、倒れ込むように寝ました。

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