旅日記



 第一日 遠野へ2

今回は17:38分発の快速はまゆり5号に乗りました。3両編成で、リサーチ不足だったのですが3号車が指定席、1、2号車が自由席でした。こんなところで指定席が必要かと思っていたのですが、電車を待っている間にどんどんホームに人が増えてきます。電車が到着すると中にもいっぱい乗っていました。
背広を着たサラリーマンや学生、近所のおばさん(~_~;)、観光客などでいっぱいになるようです。自由席には座れませんでした。一応電車到着前に、駅員にこの切符で指定席券取れますか?と確認をしたところ、よくわからないようで切符のセットの中に入っている案内その1を見せてくれということで見せました。そしたら、「多分取れると思うけどここでは指定席券は出せないので車掌に相談してくれ」と言われました。
そこで、先頭の3号車に移ると空席があったので座って車掌がくるのを待ちました。結局指定席に座ることはできました。(ヨカッタ)
この電車はワンマンカーで運行されています。車掌は切符の販売と駅での切符の回収をするようです、
なにがワンマンかって言うと、駅についたときにドアを開ける人がいないということです、。乗客がドアのそばについているボタンを押してドアを開けます。

さて、電車は猿ヶ石川沿いに、くねくねと田んぼの中や山あいを走っていきます。途中、遠くの山の尾根には風力発電の風車群が見えたりします。
里の農家には屋根が5角形の倉庫なのか作業場なのか不思議な2階建ての建物が必ずあります。
そんな景色を楽しみながら、快速電車は途中三つの駅に停車して遠野をめざします。

...次回、列車は遠野に到着します...世界の車窓から(^_^;)


 第一日 遠野到着

遠野駅には18:22に到着しました。



さすがに夏休みとはいえ8月初めの平日なので、人はあまりいませんでした。しかし、駅舎がホテルになっているフォルクローロ遠野は満室になっていました。帰りの電車の時刻表を確認しているうちに緑の窓口は閉まってしまい、明日の新幹線の指定席を取ることができませんでした。
まずは、明日に備えてコインロッカーの位置とレンタサイクルを確認。そして、夕食の場所をさがしながらホテルに向かうことにしました。
さすがに遠野、駅前からして民話のふるさとを前面に押し出しています。

実は写真に撮っていませんが、駅前の交番そのものも河童の顔をしています。

遠野市の公式ホームページを紹介しておきましょう。

ホテルは駅からまっすぐのびた道を10分弱歩くとつきます。途中肉屋さんがあり「直営ジンギスカン屋が二つ先の信号を左に3軒」とあり期待したのですが、結局見つからずにホテルについてしまいました。



 第一日 ホテルにて

ホテルはここです。
チェックインをし、1階のレストランで夕食をとることにしました。エレベータホールで6時と7時半から昔話の会があることを知り、食事後少し遅れましたが昔話を聞くことができました。
帰ってからわかったのですが、このホテルは遠野市の公民館と宿泊施設として作られた「遠野ふれあい交流センター」で「会える」と「エリア」を合わせて「アエリア遠野」という愛称が付けられたそうです。それなので、3回には大ホールがあるし、「語り部ホール」というのもあります。
この語り部ホールは42畳の畳部屋で囲炉裏があります。ここで囲炉裏端に腰掛けた語り部の方から30分間昔話を聞きました。
岩手日報のページの少しスクロールしたあたりに語り部ホールの様子が出ています。
昔話は、「おしらさま」「嫁とり話」「へっぴり嫁ご」の3つを合間に解説を入れながら話してくれました。
「むがすあったずもな」からはじまって「どんどはれ」で終わるのですが、ああいう風に聞くのも良い感じでした。

ホテルは3階に大浴場があり、部屋も清潔でカードキーで扱いやすくゆっくり休むことができました。
どんどはれ

 第一日 ホテルは

1泊朝食付きで予約したのですが、結局夕食もホテルのレストランでとりました。メニューが宿泊者用のとは違っており美味しかったのですが、やはり夕食つきで予約したほうがお得な感じです。
3階の大浴場は広くて露天はないにしても庭があり、サウナもついてて気持ちが良いです。ただこのサウナは何故か低温サウナということで60℃です。それなりに効果はあるのかもしれないけど熱いサウナのが良いかも。

部屋のTVでは地上波の他にBSとCSがいくつか見られます。この日は偶然なのかどうかBs-iで遠野の話をやっててラッキーでした。
地上波も遠野のローカル放送なんかで情報がいっぱい流れています。
探してみなかったけど、どこかにはインターネットを使える設備があったかもしれない。

ちなみに料金は前払いです。また、レンタサイクルの10%オフ券をもらえます。
全体的にもう一度行きたい宿のひとつです。

 第二日 サイクリングに出発

この日のホテルにたどり着くためには遠野発13:26の電車に乗らなければならず、遠野を見てまわれるのは午前中だけでした。
遠野市の観光ポイントは遠野市観光協会のホームページ等で調べられます。詳細はこのページでわかります。
見たいところは色々あるけれど、到底全部まわるわけにも行かず、ポイントを決めて自転車で行くことにしました。
朝食はホテルの和洋食バイキング。和食は結構充実しており、お粥は美味しかったそうです。洋食はいまいちかな。
駅で電車の時刻確認と新幹線の指定席特急券を手に入れ、駅の並びの観光案内所で荷物をコインロッカーにあずけ自転車を借りました。この観光案内所でも決まった時間に昔話を聞くことができます。
さて、8:45いよいよ出発です。




 第二日 カッパ淵

早池峰山や続石とかに行きたかったけど、半日で行ってこれるところでここだけはというのがカッパ淵です。近くには伝承園というなにやらわけのありそうな施設もあります。
カッパ淵までは遠野駅から約6Km、観光案内の人からは自転車で約40分と言われました。
とりあえず、遠野駅前を横切る道路に出てから左にまがり釜石線の踏み切りを越えて、国道340号を早瀬川を渡ってひたすら走ります。
途中、「キツネの関所」などという表示もありますが、今は無視。
借りた自転車はママチャリだけど3段ギア付きでよく走ります。強い日差しの中だんだん狭くなる国道を30分ほど走ると左側に伝承園が見えてきます。伝承園の看板の地図でカッパ淵の位置を確認し、10mほど先の細い道を右に入ります。
ホップ畑の間を抜けていくと右にりっぱな仁王様のいる常堅寺が現れます。木陰が涼しく気持ちよいです。
常堅寺にはカッパ狛犬がいます。

このカッパ狛犬はもとはカッパ淵に住む河童だったのですが、馬を引きずり込むのに失敗し謝って許され、常堅寺の火災のときには頭の皿で消火活動をし火事を消し止めました。それ以来こうして狛犬として残されているそうです。

こちらのページにも常堅寺の説明があります。


 第二日 カッパ淵2

常堅寺の本堂の左に入っていくとカッパ淵があります。
カッパ淵にまつわる話は遠野商工会のホームページのトップページに書いてあります。
カッパ淵は思ったよりも小さく、こんなところにカッパが住むのか?という感じのところです。しかし、まわりの畑との境にある樹木や、川を覆う木々はいかにも雰囲気が出ています。
日差しをさえぎっているので涼しいのも良いです。

ゆっくりと写真撮影をしていたら、結構子供連れの観光客が訪れていました。でも、親が一生懸命説明しているのに子供はつまらなそうでした。



この写真他の観光客が帰って誰もいないときを狙って撮ったんだけど、座敷童子が写ってしまったようです。(^_^)v

でも、祠の中にあったおじいさんの写真はなんだったんだろう(~_~;)

こちらのページには、カッパ淵のパノラマ写真があります。


 第二日 伝承園

伝承園は昭和59年6月にオープンした遠野地方の民俗伝承施設で、国の重要文化財・南部曲り家や大小の直家、佐々木喜善記念館、「遠野物語」に登場する 植物で構成された庭園などが配置されています。施設内には、わら細工やお手玉作り、絵馬作りなどができる工芸館などもあり往時の農村の生活が体験できます。
この日入って正面の建物では、遠野の昔話大会(?)のビデオを放映してました。小学生が次々と創作昔話(なんだか変な言葉だけどそんな風に思える)を語っていました。つい見とれてしまいました。その奥には桑畑があります。隣は曲がり家になっています。


左が厩、正面が母屋です。

写真の左側の裏のほうから母屋に入ったのですが、まず土間があります。薄暗い中なんだか「わしゃわしゃ」音がしているのでよく見ると、土間に桑の葉っぱがたくさん入った枠がありその中に蚕がどっさりといました。いもむしです。嫌いな人は卒倒してしまうところでしょう。
建物は履物を脱いであがることができます。部屋ごとに台所や、寝間などの案内があります。台所はなんでも昔天皇陛下が昔話をお聞きになられたそうです。そのとき使われたスリッパも展示されていました。
台所の横から細く薄暗い廊下を通ってさらに曲がるとそこは御蚕神堂(おしらどう)です。

説明にもありますが、気の弱い人は入らないほうが良いかもしれません。



光の入らない狭い部屋全面におしらさまがおいてあります。
奥のほうにはきれとマジックが置いてあり、願い事を書いておしらさまに着せてあげてください。と書いてあります。確かに手の届くあたりのおしらさまには願い事を書いたきれが着せかけてありました。

そのあと、庭内を散歩し水車や祠を見て、売店でカッパグッズのお土産を買いました。


 おしらさまの話

このへんでおしらさまの話を書いておきましょう。
でもこっちのページにちゃんと書いてありました。

要は養蚕の神様です。
東北地方では必ずどこの農家にもあるらしいです。TVでもやっていましたし、ここにも書いてありますが、桑の木でできた人と馬の頭に着物を着せ掛けたもので年に一回家族で顔をおしろいで塗って新しい着物を着せてあげるそうです。これは主に女の子の仕事だそうです。


 第二日 伝承園2

伝承園のパンフレットです。
画像サイズ、ファイルサイズ共に大きいので注意して下さい。



伝承園の入園券に次回入園半額割引券がついていました。期限は無いようです。もし使いたい方がいたらご連絡ください。(^_^)v



←前のページへ 次のページへ→

 ホームページへ戻る