旧シリーズ群

 

 今回のおもちゃショーでは、ゾイドコーナーではなく、トミーブース出口のすぐ脇に、旧シリーズのゾイドが並べられていた。

 

 やってきた旧シリーズ群は、基本的には全種。しかし、ディオラマベースや改造セットなど、アクセサリー系はのぞかれている。この点は、2000年10月の大ゾイド展の時と同じ。旧シリーズのゾイド本体が、やってきていたのである。

 ゾイドコーナーに直結していたわけではないにもかかわらず、かなりの人だかりが出来ていた。新シリーズしか知らない世代は、ほとんどが親子連れ。パッケージ裏面やコロコロコミックのバトルストーリー、発売済のファンブックなどから情報を得ている「旧大戦のゾイド」として、色違いの再販組、未再販の機体を興味を持ってみながら、お父さんお母さんに、一生懸命機体の説明をしていた。また、旧シリーズからのファンは、「なつかしい」「あれ、持っていた」という言葉を口にしながら、旧シリーズに魅せられていた。ブースの作りの違いから、「大ゾイド展」の時の展示方法よりも、より間近で見ることができ、各々の機体の細かい点までじっくり観察することが出来た。

 既に新シリーズとして再販されているいくつかの機体の旧版を見ると、旧シリーズの方がしっかりした作りに見えるモノもあった。もちろん、金型自体は同じなので、当初からあるモールドのずれなどは変わりようはない。しかし、旧シリーズの機体は、出来たばかりの金型から作られているため、モールドのエッジがしっかりしていたり、何かしらの事故による変形や金型の破損が見られないなど、新シリーズ再販の機体では「?」と思わせられた部分が、納得のいくしっかりとしたモノになっていた。ゾイドスタートから10数年という時間の経過をうかがい知ることが出来る展示でもあった。

 

 

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