ゾイド改造講座

 

 前回2000/6のホビーフェアから組み込まれるようになったのが、ちょっとしたゾイド改造アドバイスのコーナー。今回も、15時から、ミニステージでいくつかのアドバイスが紹介された。

 今回、作業をするのはゾイドチームの大崎さん。ドクターTの解説にあわせて、いくつかの作業を実際に行ってもらった。

 

 まず、実際の改造作業をはじめる前に、整理しようと言う呼びかけがされた。ゾイドの箱を使って、道具も部品もしっかりしまえるようにしようと、例として、ジェノザウラーの箱を半分くらいの大きさに切った箱が紹介された。

 

 ゾイドの組立は、まずランナーから部品を切り取って、ゲートをしっかり処理することが紹介された。今回の改造コンテストでは、表面の処理、パーティングラインの処理などが審査の結果を左右しており、そうした丁寧に作る、を意識した製作方法が紹介された。

 

 そして、スプレーでの塗装の仕方の紹介。最初に、ダンボール箱を適当な同じ大きさにいくつも切って、それを束ねてガムテープでグルグル巻きにすると言うことから説明が始まった。何をするかというと、こうして、ダンボール箱の波形の部分を利用して、割り箸を何本もさし込めるような固定台を作ろうというのである。

 ゾイドの各パーツは、両面テープを捲いた割り箸に固定して、缶スプレーで塗装していく。塗装の終わったモノは、先ほど作ったダンボールの台に一つずつ差し込んで乾くまでおいておくことになる。実際会場では、シンナーの臭いの問題もあるため、塗料を吹き出してまでの作業は行われなかったが、スプレー塗装の最低限の説明はされたと思われる。

 

 さて、塗装が終わればそれで完成、ではなく、更に墨入れの仕方が説明された。塗料を薄め液で薄めて、筋彫り部分やL字の隅に流していき、余分な塗料をすぐにふき取る、といった方法が紹介されていたと思われる。具体的作業法方については、政府生産工場のやっている特殊なやり方と異なるため、改造講座で説明があった方法の記憶に曖昧な部分があることをお詫びしたい。ただ、一般的な墨入れの方法であるエナメル塗料を使っての方法ではなく、水性塗料を使っての小学生でも出来る範囲の方法であろうという感想を持つような、簡単な方法であった。会場では、ウオディックの紫色パーツの一部に墨入れがされた部分が、モニターに大きく映し出され、墨入れの効果がどのようなモノであるかが伝わったのではないかと思われる。

 

 今回の改造講座は、前述の通り、モノの整理から説明が始まり、塗装に向けての準備であるとか、ゾイドをどう改造するか、ではなく、どうやってモノを丁寧に作るか、に重点が置かれていたと思われる。今後ゾイドが発展していくためには、モノづくりに興味を持つユーザーをの底辺を広げていく必要があると思われるので、改造パーツをつけるだけの見た目のかっこよさの追求ではなく、モノを作ることの楽しさを教えてあげられるような、イベントづくりは、ゾイドとトミーにとって、欠かせないモノとなっていくと思われる。 

 

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