サイカーチス

-

Saicurtis

帝国軍

型式番号

EMZ-23

シリーズ

重装甲スペシャル

タイプ

<ビートル型>

発売

1986年5月〜1988年10月

全長

11.9m

定価

780円

全高

3.7m

オペレーション

ゼンマイ

全幅

11.2m

ライト点灯

-

重量

17.4t

使用電池

-

最大速度

390km/h(飛行時)

部品点数

-

乗員

1名

ゴムキャップ

M(グレー)6個

搭載ビークル

-

主成形色

レッドブラウン・メタリックグレー

主要目的

後方支援・偵察・

キャッチフレーズ

本物以上のリアルアクションが魅力

ギミック

羽の開閉を可能にしたマルチアクションメカ。細かいディティールとリアルなアクションが魅力。

その他

1987年2月以降のカタログでは、<昆虫型>と表示されるようになるが、パッケージは一貫して<ビートル型>である。

装備

装備名

搭載数

特徴

長射程ビーム砲

1

角の先端に装備

小口径加速ビーム砲

2

胴体両舷に装備

特徴

コックピット周辺は、防弾版がなく、とても最前線任務は無理で、主に後方から自走砲として見方の援護にあたった。その6本の足の安定した姿勢により高い命中性能を示した。

掲載バトルストーリー

-


 シンカーに次ぐ、帝国軍2体目の飛行ゾイド。ちなみに、共和国軍もこのときに同時にプテラスを配備し(発売し)、制空権の保持につとめようとしている。

 

 パッケージは、動くおもちゃによくありがちな、稼動部分を多重露出した写真が使われている。ゾイドは動くおもちゃでありながら、パッケージに多重露出した写真を用いることはほとんどなかった。この時期に、他に多重露出を用いているのは、ビガザウロぐらいであろう。その意味では、動くことを売りにしているはずのゾイドシリーズではあるが、製作サイドの売りはもっと別の視点にあったという事であろうか? いずれにしろ、サイカーチスは、キャッチフレーズでもギミックでも、リアルアクションが特に強調されている。抽象的ではあるが、メーカーとしては、動きを売りにしたかったことは否定のしようがない。

 パワーユニットにより稼動するのは、足と羽である。パッケージ裏面の装備の紹介を見てもやはり動きが強調されている。よくよく考えてみると、6本足のゾイドは、このサイカーチスが初めてである。それ以前は、グランチュラとガイサックの8本足。その他は4本足か2本足であった。それ以前の昆虫型ゾイドは、モルガとスパイカーだけであった。モルガは芋虫で足が強調されているわけではなく、カマキリ型のスパイカーではあるが、動きは4本足で表現されていた。ちなみに、グスタフはサイカーチスと同時登場である。オフィシャルによると、当初のビガザウロは6本足で完成したが、「そんな動物は実在しない」という一言から、4本足になったそうである。製作現場からすると、ある意味では念願の6本足のゾイドという事になり、その意味では思い入れは並以上であったのかも知れない。それが、ギミックの紹介から、パッケージの多重露出にまで影響したのではないだろうか。

 後に、足の駆動系は、ダブルソーダに応用されるのは周知の通りである。しかし、本当の意味での完全独立6本足駆動は、この大きさでは実現できなかった。

 

サイカーチスパッケージより転載