装甲巨神Ｚナイト・ストーリー story
ゾイドの後を受けたZ-KNIGHTであるためか、Z-KNIGHTには、当初よりストーリーが存在する。ストーリーはやはり設定とも言うべきモノであって、映画のオープニングに流れる前史のようなモノである。
Z-KNIGHTのストーリーは、パッケージ裏面の掲載を目的とした概略と、取扱説明書に記載するより詳しいモノと二つモノが用意されている。もちろん述べられている内容は同じであるが、先にパッケージ上の概略を理解した上でないと、説明書上のストーリーが理解しにくいような造りに感じられるのは、いかんともしがたい。やはり、トミーのおもちゃということで、おもちゃ優先でソフト面の弱さがここにも出ているのかも知れない。
ユーザーとなる子供達は当たり前であるが、地球に住む地球人である。つまり、ユーザーである自分たちと同じ地球にいる地球人が敵にならないような設定・ストーリーの作り方になっている。そこに、未来であるため科学が進んでいるという事を織り込みながら作られているため、複雑な設定にならざるを得ない。もちろん、戦争の原因とは単なるモノではなく、複雑な問題が絡み合っているのであるから、複雑な設定になるのは不思議ではない。しかし、そこに善悪的な要素が盛り込まれているため、設定として、本当によいのか考えさせられてしまう。こうしてみてくると、当初のゾイドの「ゾイド・ストーリー」において、戦争の原因が細かく描かれていないのは、疑問であるモノの正解かもしれない。