ゼブルストーリー story

 

 惑星メルダ・この星は今でこそ大陸と海洋で覆われているが、もともとは機械部分が露出した機械惑星であった。そして、ここメルダドームシティは、かつて宇宙嵐に遭遇した地球人類・宇宙移民団の一部が惑星メルダに漂着、彼らにより築かれた地球人類の新しい都市であった。

 メルダ星暦0251年 突然、メルダ警備軍戦艦が未確認物体の攻撃を受けた。メルダが機械惑星であった頃、ある回遊惑星の超接近によってメルダに大地震や洪水などの大異変が発生、その時、メルダを脱出した機械人類ゼーヴァ族がかつての母星メルダに戻って来たのだ。

 メルダドームシティは、ゼーヴァ星団帝国軍の将軍ザーガム率いる生体バトルビークル<ゼブル>軍団の攻撃をうけ破壊されつつあった。ゼーヴァ軍の猛攻の中、メルダ警備軍の若き勇士リョウは攻撃を受け流砂の中へと落ちていった。そこは、かつてゼーヴァ族と闘っていた機械人類シド族の地下都市であった。そこでリョウはシド族の唯一の生き残りである長老ジルに出会った。そして惑星メルダの歴史と機械生物を戦闘用に改造した生体バトルビークル<ゼブル>の存在を知った。

 再び惑星メルダでは、メルダ警備軍とゼーヴァ星団帝国軍のゼブルどうしの激突、人類と機械人類の戦いが始まったのであった。

パッケージ同梱チラシより転載

 

とにかくトミーは機械生物が好きだなあ、と思わせるストーリー、というよりも、設定、と言うべきモノである。ゾイド、Z-KNIGHTと機械と生物を融合したオリジナルキャラクターを設定してきた後を受けながらも、新しくオリジナリティーを出そうとしているため、より複雑な設定になっているといえる。その結果か、正義側の地球人類が、もともとの住人がいなくなっているところに勝手に住み着き、元の住人が戻ってきたら追い出そうとしているという、なんとも当初から矛盾に満ちた倫理観を持った設定である気がしてならない。

 ゼブルは、ゾイド24の焼き直しである以上、モノは悪いモノではない。どうもトミーはソフト面に弱いのかもしれない。その証拠として、ソフト面に関係ないトミカ、プラレールの評価は高いモノがある。同時に、ソフト面はゲームにまかされているポケットモンスターのおもちゃも高い人気を得ている。現在のキャラクターブームの中、トミーもソフト面と絡んだおもちゃを引っ提げて売り上げを伸ばしたいところであろうが、あえて、おもちゃ業界の「エンジニア集団トミー」と呼ばれるような、今後の展開を期待したい。

 

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ゼブルパッケージ同梱チラシより転載