ゾイドの仲間達 friends of ZOIDS

 

 トミーには、ゾイドの他にもいくつかのオリジナルキャラクター玩具が存在する。なぜか、というのは語弊があるかも知れないが、その大部分は1/72のスケールになっていた。

 ゾイドはシリーズ化にあたり、モチーフ、デザインの傾向、ギミックの傾向など、そのシリーズの個性を持ち始めることになる。これは、逆な意味で制約という宿命でもあった。当初のゾイドは、恐竜や古代生物をモチーフとするなど、まずそこに一つ制約ができる。また、アッセンブルプラスチックキットモデルというのも、ある意味では一定以上に複雑にできないという制約でもある。もちろん、これら制約は、長所の裏返しであることは補足しておく。

 すると、ゾイドの制約を脱却した、もっと自由な発想のおもちゃを作りたい場合、それは必然的に、ゾイドシリーズには載ってこないことになり、結果、新たなシリーズを生むことになるのである。こうして、いくつかのオリジナルキャラクター玩具が生まれてきたのであろう。

 尚、同時にここでは、ゾイドと同じ商品でありながらゾイドと呼ばれなかったシリーズも同時に紹介していく。

 

     ●宇宙への使者に出会う道 messenger to the space

     ●宇宙戦士に出会う道 star warriors monster-machine

     ●ブルースターヘの道 to blue-star

     ●惑星メルダへの道 to planetMelda

 

 これらゾイドの仲間達は、あるモノはゾイドになり、あるモノはゾイドでは出来ないギミックを表現し、あるモノは全く別のコンセプトで作られた後ゾイドに活用され、あるモノはゾイドの良さを継承しながら一歩も二歩も出遅れていたため時代の流れに追いつくことが出来ず、あるモノはゾイドでの教訓を生かそうとしたはずが単なるコピーとしか扱われるなかった。つまり、その多くがゾイドの影にかき消され、ゾイドに飲み込まれてしまったモノたちである。

 ゾイドの仲間達に対するあるおもちゃやさんの意見の中にこんなのがある。

「トミーはゾイドだけやっていれば良かったものを、自分のところで類似商品を作って失敗させて、かえってゾイドまでダメにしてしまった」

ゾイドが終焉を向かえたのはやはりゾイド自身に原因があると考えられるので、必ずしもこの意見が全てを集約しているとは言い切れないであろう。しかし、ゾイドが定番商品になりきれず、終焉を向かえざるを得なかった何かを示唆しているように感じられる。もし、これらの仲間達を、ゾイドの定番的な本流+αとして、ゾイドの中の○○シリーズというやり方にしていたら、かえってゾイドを定番商品化できたのであろうか・・・・

 

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