親愛のしるしは攻撃の合図-8 fire!-8
実際に動きを取り出します。
ここから先は、当面左側のみ加工していきます。左側でうまく行くことがわかってから、最後に反転して右側の作業をすると言う手順を採るつもりです。
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まず、赤いギアにクランク軸を作ります。 2mmのプラ棒を長さ2mm程に切って、ギアの可能な限り外側に差し込みます。既存の足のクランク軸は偏芯状態で金属シャフトに差し込まれますので、青いギアの歯が完全に見える部分と黒いクランク軸に隠れてしまう部分があります。赤いギアと青いギアは、ギア比が異なりますから、何回か回転するウチに赤いギアに作ったクランク軸と既存の足のクランク軸がぶつかる可能性があります。そのため、赤いギアに付けるクランク軸は、既存の足のクランク軸がどの位置に来ても絶対にぶつからない程の内側にまで下げる必要があります。 |
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フォトン粒子砲を動かすことを目指して、さんざん寸法を測った結果、上の様な部品を作ることにしました。 1.2のプラ板を上図の様に切り出します。作業はいきなり寸法通りの大きさに切るのではなく、大きめに切っておいて、ヤスリでその大きさに寄せていきます。今回は、予め6mm幅の帯のような長いプラ板を切り出して、そこから必要な長さを切り取り、必要な形を削りだすという手順を採りました。予め厚さ1.2mmで6mm幅のプラ棒を作っておくことで、6mmの幅を出すという作業の手間を軽減しておくことが出来ます。 二つの部品を2mmの接着しろでつなげます。 |
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ランナーから、およそ3.5mm径のプラ棒を作ります。Mキャップがしっかり止まる太さがおよそ3.5mm径です。手元に、そんな都合の良いプラ棒がありませんでしたので、どうせ作るならと、ランナーをヤスリとサンドペーパーで削って作りました。 上記の図面に従って作った、赤いギアのクランク軸から動きを取り出す部品を作ります。 |
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だいたいこんな感じでしょうか。これでフォトン粒子砲の上下の動きを取り出します。 プラ板で作った部品は、既存の足のクランク軸とぶつかる可能性がありますので、現物あわせで調整します。 試作段階では、瞬間接着剤で止めただけで動きの確認を行いました。動きに問題ないことを確認してから、0.7mmの真鍮線を差し込んで固定し、強度を担保しました。 |
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装甲部品のフォトン粒子砲を留める軸を切り取り、その軸と同じ太さの穴を空けます。 装甲部品の裏側を削って、パワーユニットに増設したギアや、フォトン粒子砲の動きを取り出す部品のためのスペースを確保します。 ジーク・ドーベルは、四角い形のパワーユニットに対して、丸みを持たせる装甲というデザインになっている関係から、元からかなり隙間があります。しかし、外からその隙間が見えないようにしてあり、それがパワーニットと装甲部品のスペースを確保する柱のような役割も果たしています。ギミック部品やギアがぶつからない範囲で、その柱を部分的に残すようにしながら、出来るだけ広いスペースを確保します。 |
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こうして、ギミック部品の動くスペースが確保されました。 |
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仮組みしますと、こんな感じです。 パワーユニットと装甲部品の隙間、厚さ2mmの中に、ギアとギミック部品を仕込むことが出来ました。 画像は試作段階ですので、3.5mmのプラ棒は切り取っていませんが、これでフォトン粒子砲の上下が可能となります。 |
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ゾイドの特徴である、各部品の肉の厚さと、落としても壊れない余裕を持った作りが、新たにギミックを仕込む場所を提供してくれています。 |
パワーユニットにあるシャフトの軸受け削ってギアに置き換え、装甲部品の裏側を削ってギミック部品の通り道に置き換えています。