高い空から見おろせば-5 look down-5

 

ギミック改造

ブラックバードの最大の特徴は、当然のごとく背中のロートドームです。こいつを回転させるための動きを取り出さねばなりません。

パワーユニットの一部を開口します。

開口するのは、パワーユニットの上蓋の一部です。モーターを取り囲むようになっている壁を挟み込むように、その両側を適度な大きさに開口することになります。前後の大きさは、モーターを取り囲む壁の左右方向部分を中心軸として前後に均等に開きます。その上で、使用するギアが干渉しない大きさを確保します。

動きを取り出すためのギアを試作しました。

ミニ4駆用のギアを用いました。茶色の大きいギアは、2枚のギアを貼り合わせて使っています。両面ともサンドペーパーで真っ平らになるまで削ってから貼り合わせました。

ピンク色のクラウンギアも、ギアと反対側は、サンドペーパーで真っ平らになるまで削ってあります。

2枚のギアの間隔は、パワーユニットの上蓋のモーターを取り囲んでいる壁の厚さよりも気持ち広い程度です。つまり、2枚のギアで壁を挟み込むようにすることでギアのずれを防ぐことを目的としています。

この形で取り付けますと、ちょうど、クランクに直結しているシャフトの一つ手前のギアにうまくかみ合います。よって、このギアは、クランクシャフトと同じ方向に回転することになります。

ギアがパワーユニットに干渉していないかチェックをし、ぶつかっていると思われる部分は削り取ります。

試作品のギアでしっかりと動作確認をしたら、ギアのシャフトをパワーユニットの横幅よりも長い真鍮線に置き換えます。

ボディーパーツ(フレームパーツ)の内側に、作ったギアのシャフトを受けるための穴を開けます。

パーツに直接穴を開けるわけに行かないので、プラ板を貼り合わせたパーツをボディーパーツの内側に貼り付け、その上でシャフトを受ける穴を開けます。位置は、パワーユニットを入れて、確認しながら現物あわせしました。もちろん反対側にも同じように、シャフトを受ける穴を作ります。

左側のボディーパーツ(フレームパーツ)の一部を削り落とします。この部分は、ギアと干渉するので削り落とすことで対応します。

そして、組み上げるとこんな感じです。ギアに干渉しないように開けた穴から、ギアの回転が見えます。

今回はあえてこのまま開けっ放しとしました。模型としての演出であれば、ここをジャンクパーツを用いてふさぐべきでしょうが、ゾイドという動くおもちゃを考えた場合、あえて、ギアを見せっぱなしにすることで、メカニックなおもちゃであることを演出する事にしました。

続くnext

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