レッドホーン・制圧タイプ |
重装甲突撃機械獣 |
Redhorn |
帝国側 |
型式番号 |
EPZ-001-Cb |
シリーズ |
B/O |
タイプ |
<恐竜型> |
発売 |
- |
全長 |
20.8m |
定価 |
- |
全高 |
13.5m |
オペレーション |
バッテリー |
全幅 |
8.3m |
ライト点灯 |
無 |
重量 |
108t |
使用電池 |
単3×1 |
最大速度 |
-km/h |
部品点数 |
- |
乗員 |
3名 |
ゴムキャップ |
E(グレー)18個 |
搭載ビークル |
無 |
主成形色 |
ミディアムグレー・ライトグレー |
主要目的 |
正面制圧 |
キャッチフレーズ |
最新テクノロジーをもつ帝国機動部隊の先鋒メカ。 |
ギミック |
4本足で歩行。口を開閉し、背中のガトリング砲を断続的に回転させながら左右に振りながら歩行します。 |
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その他 |
- |
装備
装備名 |
搭載数 |
特徴 |
ガトリング砲 |
1 |
背中に装備。 |
高圧濃硫酸噴射砲 |
1 |
あごの下に装備。 |
接近戦用ビーム砲 |
2 |
|
連装突撃ビーム砲 |
2 |
頭部に装備 |
高速キヤノン砲 |
2 |
|
大型赤外線・レーザー・サーチライト |
1 |
尻尾に装備 |
全天候3Dレーダー |
1 |
|
高性能前方監視レーダー |
4 |
|
発煙弾発射機 |
4 |
特徴
帝国側、機甲師団の中心メカ。分厚いプロテクターを持つ機体に、大型のガトリング砲を装備させ、遭遇した敵ゾイドを確実に行動不能に陥れさせることを目的とした機体。戦隊の先頭に立ち、露はらいをするかのように、敵ゾイドをしとめ、戦隊の通り道を切り開く。 |
掲載バトルストーリー
- |
旧シリーズ時にレッドホーンを組み立てたことがなかったため、レッドホーンの問題点は、新シリーズのレッドホーンで初めて知りました。その問題点とは、尻尾の取り付け方です。
このレッドホーンの問題点に初めて気付いたのは、デパートのおもちゃ売場でした。デモンストレーションにおいてあったレッドホーンの向きを変えようと思って、尻尾を引っ張るようなことをしたら、スポッと抜けてしまったのです。まじめに壊してしまったのではないかと思いました。しかし、その構造をよく見ると、そりゃ抜けても仕方ない、と思わせられるジョイントの構造をしていました。しかし、ただ仕方ないとは言ってられないわけで、実際に遊んで歩かせているときに、尻尾を引きづる用にして向きを変えるなんて事はざらにあることなので、ここは何かしらの対策を立てて補強しておくべき場所であると感じました。そんな時に、トレードで旧レッドホーンを手に入れ、メンテナンスがてら尻尾のジョイントに補強を加えました。これにより補強方法が確立したので、今回の改造にはしっかりと盛り込んだわけです。
ダークホーンと同じしようで、ガトリング砲を装備させ、それを左右に動かすことを決めたとはいえ、方法はなかなかまとまりませんでした。問題は、動きをどこから取り出すかでした。一番最初に思いついたのは、既存のガトリング砲の回転を取り出す回転軸に、直接クランクの役割を果たす様なパーツを取り付け、そこから前後運動に変えて、角運動に変えていこうと言う方法です。しかし、この方法では、ガトリング砲の回転と左右の動きが連動してしまい、種がすぐにわかってしまいおもしろみにかけると思いました。この方法だと、ガトリング砲の6砲身のうち、1番砲身が上に行ったときガトリング砲は左を向き、同じ1番砲身が下に行ったときにガトリング砲が右を向く。と言う動きになってしまうのです。それでは、ガトリング砲のイメージを損なってしまうため、なんとしてガトリング砲の回転スピードを稼ぐ方法を考えねばなりませんでした。そこで、やってきたように、クラウンギアを一回り小さいものに置き換えることで、オリジナルのパワーユニットよりもちょっとだけ速い回転を取り出すようにしました。その上で、角運動をさせるための動きを取り出すために、まずはクランクの役割を果たすような回転を別途取り出すことで、ガトリング砲の回転と角運動に連動性をなくそうとしたわけです。既存のパワーユニットのパーツに加工をし、複雑な作業となったわけですが、パワーユニットの前1/3の上蓋部分のみの加工で済んだのも事実で、適度に複雑な、いかにも動きを加えています、と言う楽しめる作業が行えました。
今回、ガトリング砲を動かすために作ったギミックパーツは、完成までに試作品を3つも作りました。画像のBとCが試作品で、Dは完成品です。この他にAという試作品がありました(もちろんAは、一番最初に作った試作品です。)が、Aについては、思うような結果が得られず、後に試作品の基準となる寸法となり、最終的に大きく加工をしてDに使い回してしまいました。ギミック改造は、時には試作・失敗を繰り返して、やっと必要な寸法を割り出す、なんて言う手順があるんですよね。この辺が時々きついな思う時です。
ギミック改造のもう一つの問題点は、どこかにひっかかりがあったときに、どこが引っかかっている場所を割り出せず、何度もキリキリと言う壊れそうな音を聞きいて、試験を行いながら作業をしなければならないことです。これは、あまり体に良いとは言えません。また、ここだと思って何度も削って試し手を繰り返しても、実はまったく別の場所であった、何てことは多々あります。ある種、慣れ、の問題かも知れませんが、慣れるほど多くの改造は行っているとは言えないので、まだまだいたらない部分です。
で、実際の動きはと言うと、全くもって単純。どこと連動しているわけでもないので、
ガトリング砲が正面を向いた状態 |
と、右方向を向いた状態。 |
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設定的には、もっと右にも左にも大きく動くわけですが、おもちゃ的には、回転を取り出すスプリングの関係から、左側には動かさないようにしています。
出来上がってみると、新たに追加した動きはそれほど大きなものでもなく、1カ所だけということもあって、インパクトの弱い機体が出来ました。しかし、今回の改造は、別の機体と並べることで、意義を見いだすことが出来ると考えています。それは、以前に製作したサーベルタイガーMk-3・ストライクサーベルです。
ストライクサーベルは、ガトリング砲を搭載し、その上で上下に動かすことに成功しました。今回のレッドホーンでは、ガトリング砲を搭載し左右に動かすようにしました。ここで、何を言いたいかというと、同じ武器を装備したとしても、装備するゾイドが異なるのであれば動きがことなる、という装備方法がなされるような商品があっても良いのではないかと思うのです。今後の新型ゾイドやカスタマイズパーツを開発する際に、検討する余地もあるのではないかと思います。
ストライクサーベルでは、設定的に高機動を売りにしているサーベルタイガーに装備したことで、速いガトリング砲の回転と上下の動きにしました。レッドホーンでは、遅い回転(高速に出来なかったこともありますが)と左右の動きで、高機動ゾイドでなく、動く要塞と呼ばれるような、どっしりとした個性に合った動きにしていると思います。上下に動く、特に上を向いているという事が、活発である、よく動く、の印象を与えていると思います。対して左右に動く、は、ゆったりしている、のんびりしている、と言う印象を与えていると思います。もちろん、動く早さが異なれば与える印象も異なるわけで、高速に左右に動くのとゆっくりと上下に動くのでは、全く逆の印象となります。そんなふうな、同じ装備でも、ゾイドの個性にあった装備の取り付け方、そんなことも考えた、カスタマイズパーツなんかがあっても良いと思います。なかなか一筋縄では行かないでしょうが、そんな商品が出ることを期待したいです。
今回の塗装は、ロービジ塗装としました。ロービジ塗装とは、本来軍用機に施される、上空で視認しにくくするための塗装方法で、陸上で活動するレッドホーンにふさわしい塗装方法ではありません。ただ、航空機好きの私としては、一度どうしてもやってみたかったので、たまたま製作中だった機体に施してみました。その結果わかったこととしておすすめしたいのが、色の自分での調合、です。
色の調合のすすめ、と言っても、これは、デカールを貼る、と言う点と絡んでくることです。クレオス(旧グンゼ産業)のミスターカラーには、多くの専門色がラインナップされています。しかし、この専門色の大部分が半光沢なのです。逆に基本色は全て光沢です。デカール(水貼りタイプのスライドマーク)を用いますと、シルバリングと言う現象を防ぐための努力が必要となります。このシルバリングとは、デカールを貼り付けたときに、デカールと本体の間に空気の層が出来てしまって、本体の色が表にきれいに透けてこないで白く光って見える現象です。艶消しや半光沢では、表面に細かな凹凸があることを意味します。結果、デカールを貼るとシルバリングを起こしやすい表面となっているのです。そこで、光沢の基本色を用いて自分で欲しい色を作るようにすると、デカールを貼ったときにシルバリングのおきにくい塗装が出来上がる、と言う事なのです。
実際には、専門の色を全て作ることは難しいので、私も全てやっていると言うわけではありませんが、今回は、時間をとって、自分なりのロービジ塗装をと思い、色々工夫した結果、白・黒・青の組み合わせと比率の調整で思うような色合いと濃淡を表現することが出来ました。デカールの有無、欲しい色の有無を考慮して、光沢塗料からのいろの調合を考えてみる事をおすすめします。