尻尾の加工

 

 左右に動くようにするために、尻尾そのものを加工します。

 まずは、銃座。銃座の中心軸下側に、3mmの軸を取り付けます。ここで、注意銃座の下側に3mmの穴を開けて3mmのプラ棒を通してはいけません。銃座そのものが3mm軸で尻尾とつながっているため、3mmの穴を明けてしまうと、下側の円盤部分を軸から削り落としてしまうことになり、部品の構造を失わせてしまうからです。そこで、2mmの穴を開け2mmのプラ棒を差し込み接着します。その後この2mmのプラ棒に3mmのプラパイプをかぶせて接着することで、太さ3mmの軸を確保します。

 尻尾の前端部分に水平方向のスリットを入れます。ここに、金属の尻尾の支えが尻尾内部に入り込みます。

 もともとの胴体との接合部分は、ギリギリを残して切り取ります。この残った部分がギミックの連動部分になります。もちろん両方やります。

 胴体からのびている尻尾の金属の支えが、尻尾を確実に水平に保持できるようにするために、プラ板をかませます。穴の大きさと含めて、確認をしながらプラ板の厚さは調節して下さい。

 もともと足の軸に取り付ける部分が板状に残っていることに注目して下さい。

 足の前後を連動させるギミック部品の、後端下側の斜め部分を切り取ります。もちろん、反対側も同じようにします。

 で、これを仮組みするとこんな感じです。

 ヘルディガンナーの銃座の真下には3mmの穴が空いているので、銃座に取り付けた3mmの軸が通るようになっています。そして、この軸が、金属の支えの後ろ側の穴にしっかり入るのです。偶然とは言え、ぴったりの位置に驚きました。つまり、この銃座の真下を基点に、尻尾は左右に振られるようになるわけです。

 足の連動ギミック部品の切り込みはこんな感じです。こうして足の動きにあわせて、尻尾が左右に振れるわけです。

 しかし、足の動きにあわせて尻尾が左右に振れると言っても、かろうじて揺れているのが分かる程度です。本物のイグアナのように、体全体のくねりが、そのまま尻尾のくねりに影響すると言えるような大きな動きではありません。

 胴体の接合部品から、金属の補強金具が尻尾のスリットに入り込んでいるのわかりますか? こんな感じですから、もともとの形は崩されてないわけです。また、尻尾が胴体から少し後ろに離れたことによって、胴体後端のV字の切り込みが無くなっても、銃座には干渉しなくなりました。

 

微調整

 ギミックはできあがったので、後は微調整を行います。

 まず尻尾は、左右に振る動きをある程度表現できるようにするために、全ての穴を大きくして、ユラユラ簡単に動くようにします。

 ゴムパイプの接合部分は、後ほど4mmのスプリングを差し込みます。各穴はルーター用の小さな棒状の砥石を用いて、スプリングが入りやすくして、なおかつ抜け易さも確保します。あまり抜けにくいと、無理にスプリングを引っ張ってしまい、スプリングを伸ばしてしまいます。のびてしまったスプリングはだらしなく見えてかっこわるいので、作業のしやすさを考えての加工です。

  

 

続くnext

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