高機動ウイング-6 wings-6

 

塗装

 今回は、旧シリーズ初期の帝国軍ゼンマイゾイドの成形色の方法にあわせて配色することにしました。

 旧シリーズ初期の帝国軍のゼンマイゾイドは、装甲はシルバーグレー、内部構造は帝国レッドでしたので、これを表現することを目指しました。

 

 まずは全てのパーツを、シルバーグレーで塗装しました。その名のとおり、グレーの塗料に30%程のシルバーを混ぜて作りました。

 マスキングを行います。シルバーグレーの装甲パーツに対して、内部構造パーツを解釈できる部分は、帝国レッドに塗装します。これに伴い、シルバーグレーで残す部分をマスキングします。

マスキング終了後、一度シルバーグレーで塗装します。マスキングテープを用いますと、どうしてもテープを重ねた部分に段差が出来ます。万が一この段差が隙間として残ってしまいますと、毛細管現象で塗料が染み込んできます。こうした事態を防ぐために、一度下地と同じ色で塗装することで毛細管現象を起こしそうな目に見えない小さなマスキングテープの段差の穴をふさぎます。

 この方法では、マスキングしたところとしていない部分で、塗装膜の厚さの違いが出てきます。しかし、マスキングテープをはがした後にタッチアップするよりは、全体的にきれいな仕上がりになると思っているので、私はこの方法を多用します。ただし、迷彩塗装のように塗装の境目をぼやかそうとするときにはこの方法は用いません。あくまでも、直線で塗装を区切る場合にのみ用いる方法です。

 帝国レッドで塗装して、マスキングテープをはがします。

 帝国レッドは、何度も失敗してきて、やっと思い通りの色を作ることに成功しました。色の配合は、おおよそ以下の通りです。クレオス(旧グンゼ産業)のカラー番号を添えておきます。私はMr.カラーを用いました。

小豆色

混合比率

4

1

1

Mr.カラー

C-81(赤2号)

C-5

C-1

水性ホビーカラー

H-88(あずき色)

H-5

H-1

なお、この帝国レッドをより旧シリーズの仕上げに近づけるには、塗装後にグロスのクリアを4・5回吹き重ねることで、成形色っぽさが表現されます。

 帝国レッド塗装終了後、マスキングテープをはがし、一度グロスのクリアーを吹きます。Mr.カラーの赤2号は半光沢です。また、エアブラシの塗装であることもあり、表面には目に見えない凹凸があります。この凹凸は、後にデカールを貼ったときにシルバリングの原因になります。デカールのシルバリングを防ぐために、グロスのクリアーを一度吹きます。

デカールを貼りました。手持ちの航空機モデルのデカールから適当に使っています。この後、デカールの保護を兼ねて、再びグロスのクリアーを吹き重ねます。

墨入れを行います。

その後、艶消しクリアーを吹いてパーツを完成させます。

 

私はいつもこんな手順で塗装を行っています。模型雑誌等で紹介されている塗装手順とは異なる部分がありますが、私にはしっくりくるやり方です。

コクピットも塗装をし、計器デカールでそれっぽさを出します。

もちろんパイロットも塗装します。

  

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