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 マジックハンドの動かし方を考えます。

 ベース板の寸法を測って、以下のような図面を方眼紙に描きました。図面は、ベース板を裏返して見ていることを想定しています。

 

矢印1の十字の印は、前頁で加工した、ベース板に空けた穴の位置です。

矢印2の十字の印は、キャタピラパーツの裏側に延びている車輪を止める軸との兼ね合いから決めた、加工するプラ板に空ける穴の位置です。

矢印3と同じ大きさの丸は、ベース板にあるジョイントです。

この図面を前提に、もう一つ図面を描きました。

 

これを元に部品を作りました。

1.2mm厚のプラ板を図面に従って切り出します。図面の所定の位置に3mmのプラ棒を固定しました。プラ棒は接着剤と同時に1.7mmの皿ネジでの固定を併用しています。この3mmのプラ棒が、ベース板を下から貫通してきてマジックハンドに直接つながります。プラ板の2mm幅のスリット状の部分に後述する円盤部品のクランク軸が通ります。

(画像の部品は、現物あわせをして有りますので、図面とまったく同じではありません。)

1.2mm厚のプラ板を直径15mmの円盤状に切り出します。プラ板に15mmの円を描き、その外側で切り放して、後はヤスリで、円盤状になるように近づけていきます。中心に2mmの穴をプラ棒を通す穴を空けましたので、最後にその穴を利用してルーターに直接取り付け、旋盤のように材料側を回して、円盤を作りました。

 中心に2mmのプラ棒を固定し、反対側にはみ出てしまった部分は完全に切り落とします。

 円盤外周の一回り内側に、クランクを動かすような中心からずれた2mmのプラ棒を中心軸が延びているのとは反対の面に固定しました。このプラ棒も反対側にはみ出てしまった場合には完全に削り落とします。この中心からずれた2mmのプラ棒が、先に作った部品のスリット部分に入ります。円盤の中心の2mmのプラ棒は、後述する部品を作成した後、図面の矢印2の穴を通して、クラウンギアとつながります。

 最初に描いた図面に従って、1.2mm厚のプラ板を切り出します。

 図面の位置に従って、ベース板に固定するジョインを軸を作ります。矢印3の部分にあるジョイントは、先に作ったスリットのある部品がぶつかってしまうことが分かったので、ベース板の裏側に出ている部分を削り落としました。それに伴い、ベース板に固定するジョイント軸は、5カ所作りました。

 図面の矢印2の十字の位置に2.0mmより気持ち大きな穴を空けます。この穴に、先に作った円盤状の部品の中心の2.0mmのプラ棒を通しってクラウンギアをとりつけます。手持ちのクラウンギアで最も大きなものを用いました。

 

 クラウンギアを動かすのが、トレーラー部のキャタピラ部品の裏に隠れている実際に走行に使う車輪部品です。

 車輪部品に中心がぴったり合うようにギアを固定します。接着材だけでは不安でしたので、真鍮線を用いました。

 車輪部品は、当然ゴムキャップで止めるわけですから、それに合うようにギアは、かなり大きな穴を空ける必要があります。クラウンギアを回す関係上、ギアに厚さが必要でしたが、ちょうど良いものがありませんでしたので、手持ちのギアを2枚張り合わせて厚みを確保しました。それでも軸の頭は出ていますのでゴムキャップで止めることに支障は有りません。ゴムキャップを押し込みすぎないように気をつけるだけです。

 こうすることで、車輪が回るとクラウンギアが回り、クラウンギアが円盤部品を回して、中心からずれているプラ棒が、スリット部を動いて、マジックハンドを右左に動かします。

 

 マジックハンドが右左動くと行っても、左右に同じ速さで動くわけではないのです。片側に動くときはゆっくりと動き、反対に向かって動くときはさっと動く、と言うちょっと変わった動きにをします。狙い通りです。

 

 トレーラー部の一つは、溶接アームの上下運動と、マジックハンドの左右の動きを表現出来るようになりました。

 

 

 

 

続くnext

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