全ての装備を回転させる 

 

 ガンブラスターの背中の装備が「黄金砲」と呼ばれることは、電撃ホビーマガジン誌上において初めて知りました。その黄金砲は、3軸のハイバーローリングキャノンと、固定装備で構成されているのです。

 数年前ガンブラスターを手に入れたときから、どうしてこの全ての装備が回転するようなギミックにしなかったのであろうか? という疑問は常につきまとっていました。いつか装備の全てを回転するような改造をしてやろうと思っていたのです。そしてついにその夢をかなえる時がきました。

今回の改造の用いた部品

  プラパイプ 直径3mm 直径8mm 

  プラ棒 直径2mm 直径3mm

  プラ角棒 5mm

  プラ板 1.2mm厚

  工作用の大型ピニオンギアセット

  ミニ4駆用のギア 3セット

  ミニ4駆用の円盤状のローラー部品 1セット

  台所用のアルミテープ

  直径1.7mmの皿ネジ

 

使用した工具

  各種ドリル いずれもピンバイスに使用

  テーパーリーマー

  プラスチック用ノコギリ

  カッター 紙ヤスリ

  ライター 

目標は、背中の装備を全てガトリング砲にすること。その動力をどこから取り出すかがなかなかまとまらなかったので、改造に踏み切ることができなかったのです。そして思いついた方法は、装備の内側ではく、既存の3連部分の軸の一つのから、外から見えてもかまわないまま、動力を伝達するという方法です。

 

まずは、その3連ガトリング砲の砲座を組み立てます。

 後で何度も仮組みのため、組み立てたり分解したりを繰り返すので、本体と固定される部分は、ホールド力を保ちながらも、用意に分解しやすいように少し削りました。

 

これは、ガンブラスターの背中の装備を固定するための切り込み部分のサイズです。こんなのを方眼紙に書き取りながら作業は進めます。

 

まずは、5mmのプラ角棒を削って、4mm×5mmの長方形のプラ角棒にします。

適度な長さに切って、一方から3mmの部分(図面の緑の斜線部分)は、4mm×5mmのまま残して、後の部分を4mm×4mmになるように更に削ります。

こんなカギ状にしたプラ棒を4本作ります。そのうえで、図面に従った長さにまで切りそろえます。

すると、こんなふうに収まるようになります。

裏側(実際にはこちら側が外側になります。)はこうなります。

 

1.2mm厚のプラ板をに従って作ります。切り込みの深さは適当です。

仮組みしたところ、下の角はぶつかる部分があったので、少し削りました。

そして、これに既にできあがっている4本のプラ棒を固定します。

補強のために、ピンバイスで穴を開け、適当な長さに切った虫ピンを差し込みました。これが台座になります。この後、補強のために、プラ板の裏の部分に5mmのプラ角棒を張り付けます。

茶色いギアの軸の支え部分の出っ張りを削り落としたモノを2枚作ります。そのうえでしっかり張り合わせます。張り合わせた後に中心の穴をおよそ3mmまで大きくします。その後厚さ的に1枚半くらいになるまで、紙ヤスリで削ります。1枚では薄すぎ2枚では厚すぎるのです。

 

A-17部品3連ガトリング砲の下側の砲座への接合部分には、金型の接合の線が入ってしまっているので、これを削って裏面をしっかり平らにします。軸は削り落としてはいけません。そしてこの軸に作った茶色いギアを差し込みます。

仮組みするとこんな感じなります。

ここまで作ったモノを全て借り組みするとこんな感じになります。

 

ミニ4駆用のギアセットの黒いギアの小さいギアの部分を削り、1枚の単純なギアにします。2枚作ります。そのうち一つは、軸の連結部分の長さが2mm程度になるまで短くします。(画像の左が原型、右は小さいギアの部分を切り取り軸を長さ2mmにまで短くしたモノです。)

今度はミニ4駆用の赤いギアの軸を長さ2mmにまで短くし、大きい方のギア部分の歯を削り落とします。(画像は左が加工後、右が原型です。)

 

大型ピニオンギアセットの大きい方のギアに、2mmのプラ棒を差し込みます。7mm程度に切った適度な長さに切った3mmにプラパイプを差し込みその後ろを、軸を削っていない黒いギアで止めます。

そして、位置を確認しながら、3mmのプラパイプ部分を台座に固定します。

固定の位置は、仮組みをして黒いギアと茶色いギアがかみ合う位置を探ります。

 

軸を2mmにまで削った黒いギアに2mmのプラ棒を差し込んで接着します。そして、位置を確認しながら、台座に3mmの穴を開け、そこに3mmのプラパイプを差し込み接着します。そして、黒いギアを差し込み、後ろ側は抜けないように、別の3mmのプラパイプを接着します。

茶色いギアの薄い方の出っ張りを削って、完全に平らにします。そのうえで、やはり2mmのプラ棒を差し込みます。同じように赤いギアにもプラ棒を差し込みます。

やはり位置を確認しながら台座に3mmの穴を開け、3mmのプラパイプを接着し、赤いギアと茶色いギアを取り付けます。

再び仮組み、ここで動きがスムーズであるかしっかり確認しておきます。

ここでダメならやり直しです。場合によっては、4本のカギ状のプラ角棒から作りなおさねばなりません。

台座の裏面はこんなふうになっています。

更にパワーユニットも内蔵して、実際に動くかどうかも試しました。

その結果、軸の一部がパワーユニットにぶつかってしまっていることが判明したので、急遽パワーユニットの一部を削りました。

 

ギミック的に砲座はできあがりましたので、今度はディティール的な加工をします。

まず台座の上部をギミックにじゃまにならないように天板の感覚でふたをします。

左右の角を丸く削り落としました。

8mmのプラパイプを8mmほどに切って、半円状にします。

3mmのプラ棒を火であぶって丸く直角に曲げます。そして、やはり半円状になるまで紙ヤスリで削ります。4本作ります。

1.2mm厚のプラ板をこんな風に切ってみました。

そして全てを張り付けて色を塗ります。すると・・・・・・

これで、新たに4軸の回転部分を追加するための砲座ができあがりました。

 

続くnext

戻るback