後日談 

 

 「ギミックもグレートにMk-2」として紹介させていただいた、今回のグレートサーベル(サーベルタイガーMk-2)は、ゾイド20周年と言うことで、既に別頁で述べているとおり、それまでのゾイド改造の集大成的な改造を目指して製作を行いました。おかげさまでその結果は、「第2回ZOIDS改造グランプリ全国大会」においてアルティメットクラス・優秀作品として評価していただくことが出来ました。優秀作品とは、最優秀作品に続く賞で、優秀作品5機のうちに入ることが出来ました。

 もともとの本機の製作は2002年にはじめました。2003年はゾイド20周年であることは明らかであり、過去に「大ゾイド展」と言うイベントも開催されていることから、20周年の何かしらの記念イベントは行われるだろうと言うことが容易に予想できました。すると、そのイベントではおそらくゾイド改造コンテストが行われるだろうから、それに出品できる作品を、と言うことで作業にとりかかったわけです。

 当時は別の機体を製作中でもあったことから、仕事の昼休みを利用してパーティングラインの消しなど、パーツの整形から作業をはじめました。作業も進み先が見え始めた頃に2004年に入り、「大ZOIDS博」が開催されるなどの情報がアナウンスされ始めました。そして完成が近づいた頃に、予想通り改造コンテストの告知がありました。ところが、この第1回ゾイド改造グランプリのレギュレーションは、いずれのクラスも、ブロックスのパーツを使っていることは最低の条件でした。しかし、本機は、そんなレギュレーションまでは予想していなかったので、ブロックスのパーツは一切使っておらず、本機のテーマからしてブロックスのパーツを使った装備を追加するつもりはないことから、出品は見送ることにしました。確かに、ブロックスが発売されて以降、一時期はブロックスとアクションキットと完全に二つにわかれていたのを、両者を融合させる方向に動いていたのも事実です。となると、第1回のレギュレーションが、そのまま第2回以降も踏襲されるだろうと考えられたため、本機はもう日の目を機会は無いであろうと思っていました。しかし、この予想は良い方向にはずれ、ブロックスのパーツを使っていない本機も、晴れて第2回ゾイド改造グランプリに出品できることとなりました。

 応募したのはアンドウトーイ。子供の頃からよく通っていたおもちゃやさんです。私事ですが、小さい頃は、おもちゃやさんのことを「アンドウ」と言うものだと思っていました。そこでの審査は、訪れたお客さんの投票で決めていただいたそうです。長時間露出写真がインパクトあったと言うことで、僅差で優勝できたと、店員の方に教えてもらいました。

 全国大会での優秀賞受賞時の講評は、

「今回の機構改造の中ではピカイチ(武器可動)。もう少しインパクトがあれば、グランプリも夢じゃない。」  とのことでした。

 もう少しのインパクト、という第一印象が弱いのは、私の苦手とする部分であり、如何ともしがたいです。しかし、ギミック改造について理解していただけたのはとても嬉しかったです。

 これを励みに、更に新たな動きを追加されたゾイドを改造していこうと思います。また、こうした改造を続けようと思うのには、当サイトに訪れて下さる方々がいらっしゃること、メールにて感想や励ましの言葉をかけて下さる方々がいらっしゃることが、原動力となっています。ブロックスという、組み替え遊びとポージングを優先したゾイドが加わったことで、ゾイドのシリーズとしての特徴が説明しづらくなっています。それでもやはり、ゾイドの特徴は動くこと、と言えるような新製品が出ることを期待したいです。同時に、ゾイドの楽しみ方の一つとして、動きを追加する改造、を定着させて良ければと思っています。

 

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