スケールは大きいのにギミックは小さい-19 

little gimmick-19

 

 部品が全て出来上がりましたので、塗装に入ります。

 部品は、再び中性洗剤につけて洗いました。作業中にさんざん手で触っているわけですから、皮脂を落とします。しばらくつけておいて、ざっと流しただけです。貼り付けたジャンクパーツを壊しかねませんので、筆でこすったりの作業はしていません。

 エアブラシで塗装することを前提に各部品を持ち手につけます。

 割り箸の先にクリップを針金で止めた持ち手を作ってあります。

 完成後に見えないところで、部品をつかみます。

 ジョイントも見えないところとして、つかみ位置にしています。

 保持力が弱い場合は、2カ所でつかむこともあります。

 4つクリップを付けた持ち手は、小物をまとめて塗装するのに作ったものです。ゴジュラスGIGAの背びれを塗装する時に造った覚えです。それが、こんな所でも役に立ちました。

 針金を二つに折って、外側に開くようにする持ち手もいくつか作ってあります。これらは、クリップでつかめない部品を内側からつかみます。

 1/72ゾイドのハードポイントに取り付ける共通火器類もこのタイプの持ち手を使います。保持力が弱いと感じたら、針金の曲げ具合で調整します。

 竹串を二つのジョイント穴に差し込んでつかんでいる物もあります。

 今回、持ち手を作るのに、一番苦労したのは、胸の装甲です。

 この部品は、裏も表も塗装しますのでクリップでつかむ場所がありませんでした。

 そこで、ヒンジとなる部分に、ドリルで穴を空けて、針金を通して、ランナーにぶら下げることで持ち手としました。ランナーは更に割り箸につないでさし込めるようにしています。

 持ち手につけると同時に、可動部分にマスキングテープを貼ります。

 軸側は、そのままマスキングテープを巻きます。

 受けの穴側は、マスキングテープを貼りません。まず、穴より細い棒を用意します。身近にあるのは不要なランナーでしょう。ランナーを適当な長さに切ります。切ったランナーにマスキングテープを巻きます。このとき、糊面をわざわざ外側にする必要は有りません。普通に糊面をランナー側にして、貼って巻きます。部品の穴の大きさになったら、それをそのまま穴に差し込んで終わりです。穴の大きさよりも半巻き分多く巻いておいて、軽く押し込める程度になっていれば充分です。マスキングテープがしわになるほどきつかったら、少しはがして切ればよいですし、ゆるければ適当に切ったマスキングテープをもう一巻きして差し込めば充分です。エアブラシで塗装すること、塗装後に塗料の入り込み具合を確認して必要に応じて薄め液で洗い流すことを前提としてはいます。筆塗りの場合は、この限りではありませんが、エアブラシの塗装であれば、この程度で充分マスキングになります。

 実際に塗装していきます。

 

 装甲は白、内部構造はグレー、ガトリング砲や背中のエンジン等は黒鉄色にシルバーを混ぜた色にしました。

 ボディーパーツは、装甲と内部構造が一体となっています。そこで、先に白を塗装してから、マスキングテープをして、グレーを塗装しました。

 コックピットは、グレーを塗装した後、マスキングをして内部を明るいブラウン系の色で塗装し、シートをブラウンで塗装しました。手持ちの使いかけの塗料で間に合わせました。

 シートもヘッドレストもブラウンは、筆塗りしています。コックピットはよく見ると塗り分けがあまりきれいではないです。ヘッドレストの方は、予め塗り分けることを想定して、加工の段階で境目に筋彫りをしておきました。筆塗りで塗料がはみ出たとしても筋彫りで止まって、きつめの墨入れをすることでごまかすことが出来ます。

 コックピットは、カラーを使う塗装が終わった時点でヘッドレストは組んでしまいます。以降のデカール貼り、墨入れ等の作業は、組み立てた状態で行います。

続く next

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