夢の実現-2 dream come true-2

 

背びれの加工

 今回は、背びれの加工に力を入れることにしました。

 ゴジュラスの背びれは、設定上フレーム構造をしたアンテナです。しかし、パーツを一体整形する関係で、本来向こう側へ抜けていても良い部分が埋められています。そこで、出来る範囲内で、これらを解消していきます。

 まずは、周囲にぐるりと回っているパーティングラインをひたすら削って整えます。あまりに金型のずれが激しいところは、パテを盛ってから整形します。

 

 くり抜きを行います。

 左の画像でいう左右、本体取り付け状態でいう上下にある、プリング状の部分を切り落とします。左の画像でいう上部、本体取り付け状態いう後部の格子状の部分もあわせて切り落とします。格子状の左右(上下)にある三角形の部分はくり抜きます。また、本体とのジョイントのすぐ近くにあるシリンダー状のモールドは貫通させました。同じ作業を、最上段の一回り小さい背びれにも、尻尾と一体成形されている背びれにも施します。

 

 もともとスプリング状のモールドのあったところには、スプリングを接着します。

 ウェーブ社のスプリングを用いました。真ん中2枚の大きな背びれには、4mmのスプリング、最上段の背びれとと尻尾と一体成形の背びれには3.5mmのスプリングを接着します。もちろん接着するのはスプリングの両端であり、スプリング全面が密着してしまうようでは今回の加工の意味がありません。

 

 エヴァグリーンの2.3×2.3のスクエアパイプを用意しました。これを、5センチ程度の長さに20本切り出します。

 この20本を4×5の束にして接着したブロックを作ります。

 ここではエポキシ系接着剤を用いました。エポキシ系接着剤は、硬化時間を要しますので、位置を整えながら接着するのには適していると思います。時間はかかりますが、5×1の板状に接着をして固まるのを待ち、その後4枚を張り合わせる、という手順が確実です。接着剤の硬化時間を考えますと、5×1の板状パーツを作るのに1日、更に4枚を張り合わせるのに1日、都合2日がかりでブロックを作ることになります。

 腕に自信のある方は、瞬間接着剤で一発で組み立てるのも良いと思います。

 ただし、いわゆるプラモデル用の接着剤はおすすめしません。融着系の接着方法では、プラ板のように薄い肉厚のパイプを変形させてしまう恐れがあります。

 接着剤が渇いたら、約3mm程度の厚さに切り出していきます。要は、寄せ木細工の要領です。

 切り出したモノは、サンドペーパーに押し当てるようにして、削り面を整えます。最終的には厚さ2mm弱にまでします。この薄くする作業の際に、切り出しで斜めになってしまった部分は平らにします。また、接着剤が上手くまわっていなく隙間が出来てしまっている部分には、パテがわりに瞬間接着剤を流し込んで、隙間を埋めるなどの作業を同時に行います。

 でき上がった格子状のパーツ(画像の下方パーツ)は、もともとの背びれの格子状の部分に入りやすい大きさにまで整えて、接着します。真ん中2枚の大きな背びれは4×5、最上段と尻尾と一体の背びれは、3×4が一つの目安です。しかし、何度も現物あわせをして上下の比率なりを考え、上手くフィットするようにします。

 組み立てるとこんな感じになります。三角形にくり抜いた部分には、何もパーツは差し込みません。アンテナという設定が、かなり生きてくるようになったと思います。

 

続くnext

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