ワイルドからメカ生体へ-12 

"wild" to "pre-hystericl monster-machines"-12 

 

 ギルラプターの尻尾を動かすと言いましても、基本的には、既存ギミックの動きをそのまま取り出します。そこに動きを附加します。

 ギルラプターの胴体後部の接合のための部品に、2mmジョイントを作るため、3mmのプラパイプを留める部品を作ります。

 胴体接合のための部品には肉抜き穴が開いています。この肉抜き穴をジョイントとして使ってしまうような部品をプラ板で作りました。

 本来ジョイントとして使わない肉抜き穴をジョイント穴にしますので、適度な保持力を調整します。

 

 

実際に仮組みしてみます。

3mmのプラパイプの長さは、パワーユニットにぶつからないギリギリの長さになっています。

 尻尾の内部フレームの一番根本側に上下に通る穴を開けます。同時に最後端の部品に真鍮線を差し込む穴を開けます。

 現物あわせで長さを決めたナイロン紐を用意します。ナイロン紐の一方は2mmのプラ棒を接着してジョイントとします。もう、一方はL字にした0.7mmの真鍮線を接着して、後のジョイントとします。

 ナイロン紐を根本側のフレームの下側から穴に通して、上側を通って、最後端のフレームに真鍮部分を差し込みます。

 紐がゆるめば、フレーム後端が垂れ下がります。

紐が引っ張られると、フレームの後端が持ち上がります。

これを実際に組み上げて動かしてみます。

 まず、尻尾の内部フレームを組み上げ、ナイロン紐を通します。

 ギルラプターの左右の胴体接合の部品の新たに作った2mmのジョイント部品を差し込んで、本体に取り付けます。

 その後、尻尾を乗せて、プラ板で作った部分にナイロン紐をつなぎます。

 尻尾が下がった状態。

 ナイロン紐がゆるむので尻尾が緩やかに垂れ下がります。

尻尾が持ち上がった状態。

 ナイロン紐が引っ張られ、尻尾の後端が持ち上げられるため、各関節が上側に曲がります。

 尻尾の後端側の関節は、下側は、水平より少し下がった位置で止まるストッパーで制御し、上側は、有る一定角度まで持ち上げられたらそれ以上持ち上がることがないような位置のストッパーで制御しています。

 一方、胴体側の関節は、下側には水平より少し下がる程度の位置でストッパーで制御していますが、上側には角度を調整したストッパーを設けていません。上側にストッパーを設けないことで、不測の事態のオーバーフロー(ナイロン紐が引っ張られ過ぎてしまった場合)の逃がしとして、他のギミック部品を壊さないようにする措置も兼ねています。

 これで、尻尾の内部フレームの動きは確保できました。

 

続く next

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