ワイルドからメカ生体へ-10 

"wild" to "pre-hystericl monster-machines"-10 

 

 尻尾を作ります。

 先にも述べましたが、骨格標本が苦手なので、骨そのものでしかない尻尾部品は丸ごと置き換えます。

 ギルラプターの尻尾部品は、別パーツで裏から支えられているとはいえ、ほぼ置いてあるだけです。ただし、接続部分は、四角でもないし数字のとりやすい台形でもない複雑な形をしています。寸法測って図面に書いてもみましたが、カーブがうまく描けませんでした。仕方ないので、現物あわせすることにしました。

 一番の根本になる部分はカタカナのコの字型をしています。そこで、ジャンクパーツからそれぽいものを探してきて、これを土台に、プラ板を貼り付けて削ってを繰り返して、必要な形に近づけます。

 プラ板を貼って削ってを繰り返して、既存の尻尾部品の接続部分と可能な限り同じ形状にします。

 プラ板どうしはスチロール樹脂なのでプラモデル用の流し込みタイプの接着剤を使っています。強度確保のため、所々に2mmの穴を開けて2mmのプラ棒を通しています。プラ棒もスチロール樹脂ですから流し込みタイプの接着剤で固定します。接着剤固着後、プラ板もプラ棒もいっしょに削ってしまっています。

 尻尾部品を使わないと決めたので有れば、既存の尻尾を接続部分で切り落として使う方が作業時間的には早いのでしょう。しかし、今後のパーツ流用を考えたとき、使わない部品を未加工のまま保存しておく方が使い勝手がよいであろうと考えたため、接続部分から作ることにしました。ここが出来たので、この先安心して作業できます。

 手持ちのジャンクパーツから、航空モデルの胴体を持ってきました。

 たまたま1/72ですが、尻尾の太さと長さを考えて選びました。

 この胴体部品は、左右を張り合わせる部品になっています。また、垂直尾翼も一体成形になっています。

 そこで、まず胴体を張り合わせた後に垂直尾翼を切り落とします。垂直尾翼を切り落としたことで出来てしまった隙間にはプラ板を挟んで成形します。

せっかくの航空機の胴体にあるモールドを生かしたいので、どこを残してどこを切り取るか考えて、後ろから三つの部品を切り出しました。もちろん、いきなり必要な位置で切り取るのではなく、大きめに切り取っておいてからヤスリで切断面を整形しながら必要な長さに調整します。つまりヤスリでの切断面整形を予め想定して於いての切り出し位置の決定が大事です。

 

 その後、凹モールドを深く彫り直したり、既存のモールドの緩いところを整形します。もともと垂直尾翼のあったところは切り取ってプラ板で埋めていますので、既存のモールドとなじむようなモールドを作ります。

 これを尻尾の外部装甲として使います。

 

続く next

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