前線の大道芸人-2 front line performer-2 

 

パーツの整形とディティールアップ-2

 装甲となるパーツ、要は赤いランナーのパーツの整形を行っていきます。

 

 まずは頭部。

 

 後頭部あたりの左右のパーツの合わせ目部分は、大きく段差が出来てしまっています。そこで、低い方にプラ板を貼って、同じ高さになるようにヤスリで整えていきます。

 コクピットは、いつものように最後に航空機モデルのデカールで仕上げるつもりなので、デカールの貼りやすい平面を作るように整形します。側面部分は肉抜き穴になっているので、プラ板でふさぎます。手持ちのジャンクパーツから1/72の航空機モデルのシートを持ってきて取り付けます。今回は、帝国軍の装甲コクピットと言うことで、操縦管を作るまでは行いませんでした。

 ボディーパーツです。ゾイド・ディメトロドンのボディーパーツは、フレームと外部装甲のパーツを兼ねた構造になっています。この価格帯に共通の特色ではありますが、低価格と組立易さを求めて、部品点数を減らすことから考えられた処置でしょう。しかし、この結果、帝国ゾイドの特徴である、内部構造と装甲の分離が成形色のみでは表現されなくなってしまっています。そこで、明らかにパワーユニットを取り囲むフレーム部分と設定的に考えられる内部構造のそれらと、装甲とを塗装後に塗り分けることを前提として、内部構造部分にはジャンクパーツによるディティールアップを行うことにしました。ディティールアップは、手持ちのジャンクパーツや延ばしランナー、プラ板を使用して行います。

 その他、背びれのギミックのための別パーツは、可能な限りパーティングラインを整形しておくと良いでしょう。後々の背びれのスムーズな動きに影響すると思われます。当然、背びれの土台となる部品も、動きに干渉しないように、しっかりと整形しておく必要があります。忘れがちなのが、背びれ側の接続部分です。ここにもパーティングラインが走っているため、背びれの土台に差し込むときのスムーズさに個体差があります。今後の作業中の分解組立を考えてあらかじめ整形しておく必要があります。

 そして、ここまで出来上がった部品を一度組み上げます。

 電池を入れて動かしてみて、実際の動きを確認します。当然、この時点で動きに干渉する部分があれば、しっかりと問題部分を解消しておく必要があります。

 

続くnext

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