最終組立 

 

 さて、いよいよ最終的な組立です。

まずは手順通り、フレームにパワーユニットを仕込みます。ゼンマイの捲き軸の反対側にマイナスモールドがついているのがわかります。この辺で、既にらしさを感じてもらえるとうれしいです。

そして、足を動かすギミック部品をいれます。

2mmのプラ棒を通したピニオンギアを装備して、胴体側面部品と背中の部品をとめます。

全ての足をゴムキャップで止めます。これで歩きだけは表現できます。

いったん尻尾を組み上げておきます。その上で、 

ギミック部品を上手くかみ合わせながら、本体に尻尾を装備します。これで、尻尾の動きは表現できます。連装砲は装備されていませんが、連装砲のためのギミックは機能します。 

頭、コクピットを組み上げます。その上で、 

本体に取り付けます。

あとは、連装砲を装備して・・・・・ 

バリゲーター・都市防衛隊仕様の完成です。設定は→

 

 というわけでできあがったのは、グレー調に色を塗り替え、装備を背中のビーム砲だけにしたバリゲーターと言うわけです。

 低い姿勢からたった2門しか武装のない機体ではありますが、その分機体も軽くなり燃料の搭載量も増やせるので航続距離も延ばせるのではないかと思います。また、市街地戦、特にビルの立ち並ぶ都市戦闘では、ミサイルはあまり有効でないであろうと判断しました。理由は、ミサイルは、発射直後のブースト段階、まだ加速しきっていない軌道の不安定な上昇中に、ビル風にあおられて高層ビルにぶつかってしまい、無駄弾を出してしまうであろうと想定されるため、装備は見送られるであろうと考えたからです。そんなわけで、ビルの立ち並ぶ市街地戦では、白兵戦となり、小型ゾイド同士の戦闘で、確実に敵に対して命中を与えられる機体を配備しようと想定して、完成させました。

 

 タイトルは? と思うかも知れませんが、右の画像でその意味はわかりませんか? 本来のバリゲーターの動きは、足の動きに尻尾と首が連動しているというモノです。尻尾が左を向けば首も左を向く、というギミックです。ここに、連装砲を装備し尻尾と同じ向きに曲がるようにしたわけです。つまり、尻尾が左を向けば首が左をいて同時に連装砲も左を向き、逆に、尻尾が右を向けば首が右を向いて同時に連装砲も右を向くようになっているのです。動物としてできるだけ自然な動きを考えました。人だって、銃を向けた方を見るでしょう。生物であるゾイドだって、撃つ方向を見るのが理想でしょう。今回は、バリゲーターという首全体が動くゾイドを取り上げました。首が動く以上、視線がどこを向いているかわかるので、その視線を無視しないギミック改造を行ってみたわけです。実際には、首が尻尾ほど大きな動きではないので、気持ち程度にしかなりませんが、結構いい感じを出しています。

 

 なかなかギミック改造自体が主流でない中、どの程度理解いただけるかわかりませんが、ギミック改造をする上で、相手が動物をモチーフにしているゾイドである以上、動物としての自然な動き、というのはある程度意識する必要はあります。もちろん、全てのギミック改造で自然な動きを意識できるわけではありませんし、レーダーのように全く独立した動きの方がリアルに見えるギミックもあります。そんな動きの性質も意識しながら、ギミック改造を楽しんで、ゾイドとはなんぞや、を考えてもらいたいです。

 

 

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